最近読んだアレやコレ(2021.11.03)
2019年から個人的にちまちま進めていた、飛鳥部勝則13長編読破マラソンがついに終わりました。やった~。多くの作品が絶版であり、買いそろえるのにそこそこ大枚をはたいたのですが……その甲斐のある、とても素晴らしい2年間になりました。刊行順に読むことで文脈が生まれ、おもしろさが2倍3倍になる小説家がいます。伊坂幸太郎とか、辻村深月とか。飛鳥部勝則はまさにその典型であり、順番に読んでゆくことで、「本格推理の幽霊」への執着と憎愛を昂らせ、同時に冷静に客観視できてゆくその過程を生々し