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『これからの男の子たちへ』を要約してみた!

どーも。
人生にもっと余白を!

ねこじたのヒロです。

本日も時間のない中でようこそお越しくださいました。
「少しでも日々なにかを学びたい」という方のお役に立てたなら本望です。

今回の要約書は、ちょうど話題になっているジェンダー問題に関するものです。

先に断っておきますが、今現在こころに余白のある方だけ読んでください。そうでない方は、ご遠慮いただくことをおすすめします。

特に一部の男性には、劇薬となる可能性もあります。ギクッと感じる方はまだ間に合いますが、読んでも一個も共感できないという人は要注意。普段のコミュニケーションから、できるだけ口を慎む方が無難でしょう。

◎著者情報:大田啓子さん
・弁護士。
・離婚、セクハラ、性被害などの民事事件も多数手掛ける。


◆『有害な男らしさ』の存在

・「男性性の4要素」として挙げられるのが以下の4つ。

①意気地なしではいけない
②大物感を出すべし
③動じない強さを持つべし
④競争に勝つべし

・上記の4つを「男らしくてよし」とする価値観に捕われてしまうと、離婚やセクハラなどの問題を起こしてしまうことがある。

【以下は引き起こされる問題点】

①→「不安だろうとなんだろうとやるしかない、と自身を追い詰めてしまう」
②→「本当は気が小さいのに、堂々と振る舞わないといけない」
③→「怖くて仕方ないことや不安なことを、誰にも打ち明けられない」
④→「勝ち負けでしか、自分を肯定できない」

※ステレオタイプ的な男らしさの「有害性」を男性も知っておいた方がいいというのが著者の主張。

◆『男子の子育て』での三大問題

・「男子ってバカだよね」問題
・「カンチョー放置」問題
・「意地悪は好意の裏返し」問題

それぞれを見ていくと、

〈男子ってバカだよね問題〉
・「男子だからバカなことして当然」という言葉で、大人たちが深く考えることから逃げている気がする。
・一度立ち止まって考えた方がいい。これは本当に、「男子だから」で済む問題か、女子もするのではと考えてみる。

〈カンチョー放置問題〉
・カンチョーが流行った世代は心当たりあるよね。ふざけて「カンチョー!」ってやるやつ。
・普通に性暴力だし、場合によっては相手の心身を傷つける可能性もある。笑って済むのはおかしい。
・昔はよくあったスカートめくりも同じ。どう見ても性暴力。

※これ、今考えると確かにおかしいと思う。なんで悪ふざけで済まされていたのかきちんと考える必要がある。

〈意地悪は好意の裏返し問題〉
・男子がなにか女子にいたずらした時、軽くこれを言う大人がいる。どう考えても良くない。「きっとあの子は、あなたのことが好きなのよ」言われた側「は?」
・意地悪を好意の裏返しと教えてしまえば、いたずらをした男子の方は「好きだったら意地悪してもいいんだ」と思うかもしれない。
・女子も「好かれてる男子には意地悪されても仕方ないんだ」と思うかもしれない。
・DVの加害者も、裁判で自身の態度を「好きだったから」で正当化しようとすることが実際にある。

◆ジェンダーの議論においての男性の意識

・俺には関係ないと思っている人は「このシステム別に壊れてないのに直す必要あるの?」って感覚でいる。
・そもそもジェンダーの問題は、関心のない人ほどやらかすわけだから、まずはどんな人でも自分にも関係があると思うべき。

◆ホモソーシャルとは

・同性同士で性関係のないつながりのこと。いわゆるホモセクシャルではない男子同士のつきあいなど。
・ホモソーシャルでつくられる価値観が、女性蔑視(ミソジニー)と同性愛嫌悪(ホモフォビア)といわれている。
・同性だけで集まると価値観が固定化され、その中での競争になりやすい。(マウント合戦みたいなこと)
・さらに、多数派に属さない行動様式が排除されがちになり、多様性を認めない思考に陥る。

※わかる。男性同士ばかりとか女性同士ばかりの組織は競争社会になりがちな気がする。男子校、女子校とかね。

◆インセルとは

・インセルとは「モテない」悩みをこじらせた男性のこと。直訳だと「非自発的な禁欲主義者」となる。
・インセルをこじらせると暴力行為を起こしたり、女性蔑視や社会憎悪につながる可能性もある。
・日本の秋葉原での無差別殺人では、犯人は事件前「彼女がいない、この一点で人生崩壊」とネットに書き込んでいた。
・「女性とセックスはしたいけど、コミュニケーションは省略したい」という考え方が生まれるのは、「男は無駄なおしゃべりはしないで堂々としてればいい」なんて価値観が影響してるのかも。

※はじめて聞いたワードだった。童貞をこじらせると男子って生物的に精神が不安定になるのだろうか?

◆清田隆之さんとの対談でのキーワード

・プレゼンはできても、コミュニケーションはできないなんて人が男性には多いかもしれない(清田さんいわく)
・お悩み相談では本人がいないと「共感の解像度」が低くなってしまう。そうすると、その場にいる人で笑い合っておしまいになりやすい。しかし、相談者を目の前にすると「共感の解像度」が上がって他人事にできなくなる。

※これ、めっちゃ大切なことだと思う。結局、本人を含んで考えないと本気で助けようとはどうしてもなりにくいところが人間には確かにある気がする。

◆マンスプレイニングとは

・男性(マン)が女性を見下して、もしくは偉そうに自分が教えてやるという態度で指導したり解説(エクスプレイン)したりすること。
・問題なのは「女性は男性よりものを知らない、わかっていない」という差別的な前提意識があること。

※反省した。ちょっとこういう気持ちがあった時期がボクにもあったから。社会に出てから変わったけど。

◆男性にありがちな『インチキ自己肯定』

・男性が競争に負けるのが嫌だからと、自身で「言い訳」を用意して負けをごまかす行為のこと。
・たとえばサウナ。男性二人で入っていて先に出る時の口上で「もうサウナ飽きたからオレ先に出とくわ」みたいなやつ。普通に考えたらわざわざ「飽きたから」なんて言う必要ない。サウナでは長く我慢できた方が勝者みたいな空気があるらしい(笑)

◆会話の筋トレもしよう!

・会話の筋力は、筋トレといっしょで鍛えてないと急には使えない。

※男子もこれからは会話力の時代かも。

◆日本の性教育の問題点

・「包括的性教育」とは、妊娠・出産だけでなくそこに至るまでのプロセス(当然、セックスも込み)も含めて教育すること。

・日本は、カリキュラムで、「妊娠の経過については教えない」と明確に避けるよう書かれている(歯止め規定と呼ばれる)。いや、むしろどうやって妊娠するのか、そこが大事でしょ。

◆アフェクト・フォビア(情動恐怖)とは

・日本は感情を言語化することから逃げてしまいがちになるような大人の発言が多い。泣きわめく子どもに対して「泣くな」とか、痛いと訴える子どもに「痛くないよ」とか。
・これが良くないのは、子どもの感情を否定して目をそらしたりして誤魔化す行為だから。
・こんなことを繰り返すうちに自身の感情から目をそらすようになってしまう。それが、アフェクト・フォビアという状態。

※結果、自分の好きとか嫌いの感情にフタをするのが当たり前の大人になる。やりたいことがわからない、何が好きなことかわからないなんてのもその影響かもしれないと思う。

◆ノブレス・オブリージュとは

・なにか人より恵まれた力を持つ人は、それを社会的に行使すべき責任も同時に持っているという考え方。
・優位な立場にあるものは、社会のために果たすべき責任があるという意味(フランス語らしい)

※『鬼滅の刃』での煉獄杏寿郎の母親の教えとまったく同じ教え。確か、イスラームの教えにも同じようなものがある。素直にカッコいい。

*

というわけで、以上が『これからの男の子たちへ』の要約になります。

簡単ではありますが、少しでもお役に立てれば幸いです。

【お礼】
最後まで読んでいただきありがとうございます!
「スキ」や「フォロー」で、その一日が花畑な人間です。
ワンタッチの関係で、ボクを幸せにしてください!

それでは、本日もよい一日をお過ごし下さい。
ねこじたのヒロでした。

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