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『経験に学ぶな』を要約してみた!

どーも。
人生にもっと余白を!

ねこじたのヒロです。

昨日投稿した「読書の要約」が思ったより好評だったので、これからもちょくちょくnoteに公開していくことにしました。

読んでいただいた方、「スキ」していただいた方、本当にありがとうございました。

というわけで、

本日はこんな本です。

◎著者情報:菅野晴隆さん

・弁護士事務所社長。自らも、もちろん弁護士。
・弁護士をもっと身近な存在にしたいと独立。

◆タイトルの謎「経験から学ぶな」とは

・ドイツの名宰相(めいさいしょう)のオットー・フォン・ビスマルクの言葉から、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」からヒントを得た。

・これは、「自分だけの経験から学ぶと考えが偏るし、1人で経験できることなんて限界も早い。だから、多くの歴史からも学ぶべきだ」と言う意味。

※弁護士の舞台である裁判では、基本的に「過去の判例」ありきなのは有名だと思う。だからそんな意味でも著者が「歴史から学ぶべきである」というタイトルをつけたのは納得感あり。

■最近の弁護士事務所の狙い

・未払い残業代の請求
・時間外労働の未払金請求
などの労務問題の案件が多い。

・弁護士も取れる所(払える所)から取ることを考えるため、相手は個人より企業であるの所が狙い目になりやすい。

・現在は労働者の権利が強いので、企業が不利になりやすい。(労働基準法などで労働者は手厚く保護されている)

・本来、時間外労働は1分単位で割増賃金の請求が可能。ここも狙われる。

■パワハラとセクハラについて

・パワハラは、「何があったのか」が争点になる。つまり、「客観的に理不尽かどうか」で決まる。

・セクハラは、「本人の主観・主張」が争点になる。つまり、「本人がどう感じたか」で決まる。
※どちらにしろ、相手の立場に立って考えれば回避は可能ではある。

■余計なひと言がすべてをぶち壊す

・言っていいか迷った場合は、言わないを選ぶべき。そんな時は、大概は、「余計なひと言」だから。

・「夫婦関係調節調停」での事例を紹介。最後のタイミングの待ち時間で言った「軽いひと言」ですべてが台無しになった経験あり。

沈黙になるとそれに耐えきれず、人はどうでもいいことを口にする。絶対にやめた方がいい。

■仏の顔も三度までは「嘘」、仏の顔は一度まで

・覚醒剤所持の繰り返しに白けた事例を紹介。一度目の犯行では同情したのに、二度目の犯行のときには、「あぁ、またか・・・」と白けてしまったらしい。(わかる~)

・二度目の失敗、特に同じ原因で同じ失敗を繰り返した場合、世間は想像以上に厳しい。

・一度目の温情に甘えて、安易な気持ちで人生を送ってはいけない。一度目はめっちゃ優しかった人も二度、三度となると冷たくなっちゃう。(その人が悪いわけではない。人とはそういう性質があると思っておいた方がいい)

※孔子の『論語』の教えにある「過ちて改めざる、是を過ちという」とまったく同じ戒めの言葉。

■企業には「破産」を選んだ方がいい場合もある

・ひとつは、「社員への給与の未払い問題」。資金ショートすると、真っ先に出てくる問題がこれ。給料は入らないのに忙しくなる悪循環に陥る。

・社長もどうやって資金を調達するかに必死になって周りが見えなくなる。もちろん精神的な負担も半端ない。心身を壊すきっかけにも。

・自己破産とは借金などの負債が大きすぎて返済の見込みがないことを裁判所に認めてもらう手続き。税金などを除くすべての支払い義務が免除される。

・生活に必要な財産(原則99万円まで)は保護されるが、持ち家などは手放すことに。クレカやローンが一定期間は組めない。

・家族も法的不利益はないのでその点は安心を。

※人生のリセットボタンと考えてもOKだと思った。

■相手に選択してもらった風に誘導する方法(弁護士流)

①まずA案、B案、C案を用意する。A案はいわゆる「捨て案」となる。目的は、A案の妥協案であるB案を選んでもらうこと。ちなみに最初はB案は隠しておくこと。A案とC案だけ提示する。

②「A案を選ぶと、こういう不利益もありますがそれに対しては何か準備はされてますか?」などと持ちかける。

③大抵は依頼者にそんな準備はないので、もう少しA案について詰めて話をしてみる。

④ある程度、依頼者の主張を聴いたところで妥協案としてC案を提示する。C案はとても納得できないので、その中間点の案としてここでB案を提示する。

⑤最終的には、持ち帰ってもらっても構わないのでゆっくり選んでもらう。意外と次のタイミングにはB案に落ち着いていることが多い。

■仕事に関してのおすすめのやり方

・翌日の仕事の最初の部分だけをやってから帰る。すると、とっつきがすんなり行きやすいので、仕事モードに突入しやすくなる。(スタートダッシュが効く)

・その際のポイントは、比較的、ラクにできて頭をあまり使わない作業にしとくこと。(終業10分くらいでできるくらいが良さそう)

■悪質なクレーマーに対する対処法

・謝罪をする部分を限定して、それ以外の部分については毅然とした態度を取ることが重要。

・「この点については、心よりお詫び申し上げます。ですが、〇〇という点については弊社のミスは確認できておりません。」などときっぱり言い切る。

※弁護士相手にもクレームいれる、そんな度胸ある奴もいるんだなとちょっとびっくりした。

■人生でもっとも大切なこと

・命の危険を感じたら、とにかく逃げること。少しでも危ないと感じたら、油断せず、できるだけ早く現場から離れることが最重要。

・「青信号の自分は悪くない!」とか「何も悪くない自分が逃げる必要はないはず!」とか「正しいのはこっち!それを相手にわからせてやる!」とか考えちゃだめ。
とにかく「逃げる・離れる」が重要。

■メンタルヘルスのKPI(重要業績評価指数)のすすめ

・「明日はこんなことがあるかもな」と、元々悪いことがある程度は起こると想定しておく。
つまり、現実にあまり期待しすぎない。その方がストレスはかからない気がするというのが著者の主張。

※ここからはボクの考え。実践するならこうしよう!という一例。

①イベントや心配なことがあるなら、その1日に想定される悪い出来事を、前日にあらかじめ紙に書き出しておく。書き出したら、それぞれ5段階評価で実際に起った場合の心理的ダメージを想定してみる。そして当日に挑む。

②当日を乗り切ったら、実際に起こったネガティブ事象を紙に書き出してみる。そして、前日に書いた分と比較する。

③ポイントの差分が自分のストレスチェックの指標になる。起こらずに済んだ事象の設定ダメージ分をすべて合算する。その計算結果がプラスになればなるほど、思っていたよりもメンタル的な負荷は少なかったと客観的にわかるはず。

※幸福度は目には見えにくい。「思ってるより、自分、うまくやれてる」なんてことに気付けたりもするかも。

※さらにこれにより、自身がネガティブ思考かポジティブ思考かの判断材料にもできる。
前日の時点で、あまり多くの想定事項が頭に浮かばなかった人は元々ポジティブ思考の可能性が高いかと。
逆に、ネガティブ思考の場合はやたらと多く項目が上がる傾向にあるとも考えられる。

というわけで、以上が『経験に学ぶな』についての要約になります。
少しでもお役に立てれば幸いです。

【お礼】
最後まで読んでいただきありがとうございます!
「スキ」や「フォロー」をタッチしていただけたら、その一日花畑な人間です。
ワンタッチの関係で結構です。ボクを幸せにしてください!

そして、今回の記事が少しでもお役に立てたなら、それもまた幸いに思います。

それでは、本日もよい一日をお過ごし下さい。
ねこじたのヒロでした。



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