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もう時効なので書くよ #028 きみはTOO SHY! Jewel

 1995年のデビュー・アルバム”Pieces of You(心のかけら)”が全米で大ヒットしたジュエルが、1998年の2ndアルバム”Spirit”のプロモーションで来日しました

キラー通りの名の由来

 当時のワーナーミュージックは北青山三丁目のいわゆるキラー通りに面したビルに入っていました。余談ですがこの”キラー通り”と言う名称は、コシノジュンコさんの命名だとか諸説ありますが、かの「ピンキーとキラーズ」という大ヒットグループが関わっているのは間違いなさそうです。何れにせよお洒落なブティックやレストランなどが立ち並ぶ通りでした。

当時の取材のパターンは?

 ジュエルクラスの(デビュー間もなくて、日本ではそれほど知名度がない)アーティスト取材は大抵オフィスでやっていました。イーストウエストのオフィスは地下にありそこでインタビューを1時間くらいして、その間にカメラマンが周囲のロケーション確認に行き、写真撮影は30分くらいでキラー通り沿いのお洒落なお店を背景にとか、裏にあった大きな古い団地の児童公園などで雰囲気を出すといったパターンが多かったように記憶しています。

さて、次は撮影です...ところが!?

 ジュエルも同様で、ある雑誌の撮影タイムになるとカメラマンが次々に自分が決めた場所に連れて行って外で写真を撮っていきました。実は彼女はものすごく恥ずかしがり屋でした。外で撮影している時、通りすがりの人からジロジロ見られるのに必死で耐えて”やっとオフィスに戻って来れたぁ”と思ったその時、カメラマンが一言。

「最後にこの玄関ホールのところで撮りたいんです」

 通訳からそれを聞いた彼女は多分“未だあるのか?”と思ったのでしょうが笑顔で言いました。

「OK、やりましょう!」

カメラマンのリクエストが...

 ところがカメラマンの要求は彼女が脚立の上に登りそれを下から撮るというポーズ。数枚撮りましたが…

「無理。ダメ。恥ずかしすぎる…」

 真っ赤に頬を染めて脚立を降りてしまい、撮影終了。確かに鼻の穴を下から撮られるのはなぁ…と私も思いました。

セレブ番組で再会

 先日WOWOWで「アンダーカバー・セレブ」という、セレブが本人とわからないくらい変装して、一般人の才能あふれる人たちを発掘して彼らの夢の実現を応援するというリアリティ・ショー番組にジュエルが出演していました。変装しているときは本人とバレないようにかなりの演技が要求される内容に、当時を思い出し「大丈夫かな、ジュエル」と思い観ていましたが、バッチリこなしていて「オトナになったね」と嬉しかったものです。

次回 029 それシメてくれるかな? David Sanborn はこちら


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