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【読書】『お金の動きでわかる世界の歴史』を読んだ話

こんにちは。30代共働き夫婦の55FIREです。

ここ数年は読書をする時間がめっきり減ってしまいました。というのも、読書よりもYoutubeの動画を聞き流す機会が増えてしまったからです。

しかし、聞き流すだけでは記憶に定着しにくいと課題を感じていました。そこで、kindle unlimitedを契約して1か月に1冊は本を読もうと目標を定めました。

さらに、ただ読むだけではつまらないので、読書した本の内容のうち面白かったものを簡潔に紹介してアウトプットの練習も兼ねようと思います。

そこで今回は「【読書】『お金の動きでわかる世界の歴史』を読んだ話」について書いていきます。

最後まで読んでいただければ嬉しいです。それではよろしくお願いします。





『お金の動きでわかる世界の歴史』を読んだ感想

今回紹介するのは『お金の動きでわかる世界の歴史』です。



『「お金の流れ」で読み解くと、「世界史の見え方」はガラリと変わる!』

歴史というのは、政治や戦争などを中心に描かれることが多い。

「○○戦争がXX年に始まった」、「△△が始めた◇◇政策によって国が発展(荒廃)した」などの事実を学生時代に必死に覚えたのではないでしょうか。

しかし、本当に歴史を動かしているのは「政治」や「戦争」なのでしょうか。

筆者はそれに対して、「お金、経済」こそが歴史を動かしてきたと主張しています。

今回は読んだ中で特に面白かった話を2つ紹介します。



国家の盛衰には「パターン」がある

古代エジプトは、3000年もの長きにわたってその栄華を維持してきました。

しかし、なぜ3000年もの間、古代エジプトが繁栄できたのか歴史家は妥当な答えを見つけることができていません。

一説には、「ナイル川流域の肥沃な土地の恩恵によるもの」と言われることがありますが、古代エジプト以降のエジプトは周辺国からたびたび侵略されることがありました。

つまり、先ほどの理由だけでは説明しきれない部分があるのです。

それではなぜ古代エジプトだけが3000年もの間、繫栄することができたのか。

古代エジプトが繁栄した大きな要因は「徴税システムが非常に優れていた」ことにあると筆者は考えています。

古代エジプトの徴税システムが優れていたのは、「決して高くない税金が、公平に、効率的に集められていた」ところにあります。一見当たり前のように思えますが、国が繁栄するには欠かせない条件だったのです。

国の栄枯盛衰には一定のパターンがあります。

それは、徴税がうまくいっている間は富み栄えるが、徴税をする役人が腐敗していくと国家財政が傾き、さらにそれを立て直すために重税を課したら領民の不満が渦巻くようになる

このような状況になってしまったら最期。国内に生まれた対抗勢力や外国からの侵略者によってその国家は滅んでいくのです。

そして古代エジプトもそのパターンの王道を歩んでいき、最終的には紀元前332年に滅亡してしまったのです。



始皇帝は「貨幣を統一」して「中国全土を統一」した

中国を最初に統一したのは、秦の始皇帝です。

秦が中国を統一する前は、秦を含めて7国による戦国の世が続いていました。その中で秦はダークホース的な位置づけでしたが、あれよあれよという間に中国を統一したのです。

秦が中国を統一できた要因については、歴史家によって分析がなされています。もちろん様々な要因がありますが、見過ごされがちなのが経済的要因です。

その経済的要因こそが「通貨の統一」です。

今でこそ国ごとに通貨が統一されているのは当たり前ですが、7国のうち秦だけが通貨を統一していました。

これによって、秦の国内では流通が促進され、都市が発展します。徴税もやりやすくなり、増収や軍備の拡大につながりました。

そして秦以降の中国も金融の面で他国よりも優れていました。

唐の時代には為替手形が登場し、重い通貨を移動させることなく商取引を行えるようになりました。

また、北宋の時代には世界初の紙幣が誕生します。重い通貨を持ち運ぶのは大変であったこと、印刷技術が発展していたということを背景に、紙幣が登場したのです。

古代の中国が栄えた背景には、秦の始皇帝の時代から始まった貨幣の統一、そしてそれ以後に普及した為替手形や紙幣などがその要因として考えられます。



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