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台湾料理「雞卷(雞捲)」

台湾料理「雞卷(雞捲)」

Ke-kńg(雞卷)は鶏肉料理ではない。豚肉や魚のすり身、タケノコ、ニンジン、クワイ(馬薺 : Bé-chî)、ネギなどを網紗(Bāng-se : バンセェ=あみあぶら)や豆皮(Tāu-phoê :タウポェ=ゆば)に包み巻いてから揚げた惣菜である。元々はおかずの残り物をいろいろ加えて、”あみあぶら”に包んで揚げていたことから、「加捲」と書くのが正しいはずだとか、鶏の首の形に似ているから「雞管」のはずだとか、という説がある。 南部出身者はKián-á(繭仔)と呼ぶ。細長い形や繭の形に似た惣菜を指すようだ。中国の福建省に「五香肉捲」や東南アジアのマレーシアに「滷肉(Loh-bak)」といった類似食品がある。

Kián-á(繭仔)


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