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不思議な夕食時間

 昨日はなんか不思議な日だった。久しぶりに昔、しょっちゅう食べていたマレーシア、インドネシア華人料理を食べようと思い、店に行ったら、偶然店の前で店主に遭遇して、挨拶したら、娘夫婦のいるアメリカへ移民を決めて、もう店はやっていないと言われた。残念!懐かしい思い出の料理がまた一つ消える。

 仕方なく、以前から気になっていた他の店に歩いて行き、中の様子を覗いたり、入り口に貼ってあったメニューを見たりして、しばらく店の前にいた後、近所の地下鉄の駅へ仕事帰りの妻を迎に行った。20分後に妻を連れて、またその店に戻り、中へ入ると、お客さんの一人に「さっき店の前でずっと中を見てたでしょ?絶対、後で戻ってくると思っていたよ!」と声をかけられた。妻がその人に「この店、何がお薦めか教えてください!」と聞くと「なんでも美味しいよ!特にトマトとミートのソースがかかった麺なんか最高だよ!」なんて教えてくれた。実はこの店の手前にある小さな食堂のスパゲティーミートソースも気になっていたので、パスタではないけど。ちょうどいい!ミートソース麺にチャレンジしようと決めた。

 他の注文の品を妻と決めている時に、そのお客さんは食事を終えて、会計を済まして店を出た。会計する時に僕らを見て「あなたたちにおごる!」と言っていたのをちらっと聞いた。僕も妻もどういうことがよくわからず、店のオーナーに「あの人、さっきなんて言ってました?」と聞くと、オーナーは「自分も注意して聞いていなかったけど、お釣りを受け取らないでお金を置いていったから、余ったお金をあななた達の食費に当ててくれ!ということじゃないの?250元余計に置いていったことになるから、あなた達、好きなもの250元分食べれるよ!」と言った。それで妻と二人で255元分食べて、5元支払って、店を出た。この店は台湾料理もあるが、多くは店オリジナルの創作料理だ。気になる料理がいろいろあるので、しばらく通って見ることに決めた。

僕はこの店の魯肉飯(ロォバァプン)のようなものが台北の正統な魯肉飯だと思っている。こういう肉の形、つまりサイコロ状で皮付き、脂身たっぷりの豚バラ肉のもの。今はいろいろなタイプの魯肉飯が出回っているけれど。

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