見出し画像

世の中をもっと美しくするために

世の中をもっと美しくするために何をしたらいいのだろう。
ルピナスさんは、村をルピナスでいっぱいにしたけれど。

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話 – 1987/10/15
バーバラ クーニー (著), 掛川 恭子 (翻訳)

画像1


チトはもっとすごくて、悪いことをした人がよい人になることを教える刑務所は、もっときれいにすれば、囚人たちはもっと早く覚えられると考えて、夜中にそっと家を抜け出し一晩中かけて刑務所の塀や柵や壁を緑の蔓と花で覆った。すると囚人たちは、とても穏やかないい顔になって、刑務所から逃げ出そうとしなくなった。美しい景色を見て、一旦心穏やかになってみると、悪いことをして心穏やかでなくなることが、どれほどつまらないことか気づいたのだろう。

ある国とある国との戦争が没発したとき、チトの父親の経営する武器工場は両方の国に武器を売るのだと聞かされました。この時もチトは、工場で武器をせっせと点検するようにしながら実は、みどりのゆびを働かせていた。この工場で出来た武器は全て、戦場で使いものにならなかった。ハリエニシダや野バラやそのほかいろいろな植物が絡まり、モーターも何もいかれて、両国とも戦争をあきらめた。静けさと平和が戻ってきた。

チトは子どもらしい素直な心で世の中を見て、その人たちがどうだったら喜ぶだろうか、幸せだろうかと考える。

みどりのゆび (岩波少年文庫)  – 2002/10/18
モーリス ドリュオン (著)

画像2




世の中を少しでも美しくするために大切なことは、
こんなことを言ったら、したら、
「相手は傷付かないだろうか、どうすれば嬉しいだろうか」
とみんなが考えて行動することだと思う。
つまり、お互いがお互いに親切であることだ。

コロナ禍のなか、追い打ちをかけるように災害もあった。また、不幸にも感染した人が相変わらず入院先が決まらないなどの混乱が起きている。日増しに増える感染者の数。自分が無症状のまま周囲にウィルスをばらまく可能性も無きにしもあらずなのだ。一体、どうすればみんなが少しでも安心できるか、誰も嫌な思いはしないか、何をするときも、チトのように一生懸命考えなくてはいけない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?