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細川家の刀剣:彫貫盛光

出水神社に奉納されている彫貫盛光について。
現在は熊本県立美術館寄託となっているようです。4月から行われていた『大熊本県立美術館展』で展示されていました。

今回はこの刀について調べたことを紹介していきます。


以下『刀装録』より引用。

脇差 無銘伝備州長船盛光作 号「彫貫盛光」
細川忠興所用 一尺一寸七分

「此ノ刀身ハ現今、出水神社ノ宝物トシ、其ノ拵は侯爵家ニ保存シアリト云フ。長船盛光作刀中ノ珍品ニシテ、真ノ剣巻竜ノ彫透シニシテ、精巧比類ナク、慶長五年七月廿四日、将軍徳川秀忠公ノフル所ニシテ、三斎公鐘愛の脇指ナリ」

※当時はまだ家康も征夷大将軍ではありません。秀忠が将軍職を継いだのも慶長十年です

『忠興公御年譜』には

「堀貫之御脇差は根本備中の吉備津の宮へ贈たる物なりしを、木村常陸介に渡り、定指としたを、秀吉公御差ニ被成、其ノ後、秀忠公へ被遣候也」

と記されているようです。
こちらも歌仙兼定(歌仙拵)・浮股(信長拵)・希首座(希首座)と同じく彫貫盛光拵というものがあったようです。(現在は所在不明)




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