インフルエンザはかかりつけ医で
(別の場所で過去に公開された記事を、加筆修正しています)
I先生は「ぼくの好きな先生TOP3」にランクインする、優しい男性の医師だ。(当社比)
その日、大きな不調をかかえて患者はかかりつけ医院を訪れた。1年ぶりくらいでI先生に会えるというのに、冴えない顔だ。受付で、消え入るような声で「熱が下がりません」とだけ伝え、問診票を書いた。それを読んだナースがすかさず、奥の別室へ患者を連れていく。こ、これは…バイキン扱いされたような絶望感を抱きながら、リクライニングシートに横たわる。