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『水都百景録』を楽しもう 嗚呼、あこがれの宋人医

 大河ドラマ『光る君へ』では、主人公のまひろ(紫式部)が、宋は科挙があるからよいと語ります。そんな彼女の前に、魅惑の宋人医・周明が現れるようです。

むしろ周明は真面目な髪型では?

 この周明の衣装ですが、中国語圏からするとちょっと気になる点があるとか。
 ただし、私はこう言いたいんですよね。それを言うなら許宣はどうなのかと。『水都百景録』は真面目です。けれどもドラマやアニメでは髪の毛がバサバサしています。前髪がちょろりとあったり、ほとんど束ねていなかったり。医者でああいう髪型だと不潔ですよ! ビジュアル重視だということはわかりますが、もうちょっと真面目にしましょう。

 時代の流行を受けて、時代劇でもヘアメイクが変わることは日本も中国もあてはまります。明代舞台の作品でも、『笑傲江湖』映像版を比較するとそれがよくわかります。90年代の香港映画は頭巾をかぶっていたのに、最近のドラマ版ではほぼ髪の毛丸出しで結っているだけですから。

 周明は、そういうイケメン重視のドラマよりは真面目な服装に思えます。日本の大河ドラマ同士で比べても、2023年の唐人医設定の人物よりはるかに真面目です。

なんとびっくり鍼治療

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