ウチの娘は彼氏ができない‼︎ 第3話 そもそも彼氏って、恋ってなんだ?

 水無瀬空は、上野動物園で渉先生とのデートに挑む! ところが、空の目はある一点に釘つけになるのです。
 それは鼻毛……。
 これはハードル高い。跳べる気しない。鼻毛しか覚えてない。鼻毛気になって、次のデートもない。そんな切ない結末が待っていました。
 母の碧からデートについて聞かれ、鼻毛について語る空。母は鼻毛出てるなんて言えばいいと気軽に言うものの、空は未来永劫言えない自信があると返すのでした。あ、コツメカワウソはかわいかったって。デジカメで見せてきました。

熊本から来た女と「29の壁」

 入野光は、未羽が男と盛り上がっているところを見てしまいます。未羽は光はいとこで、熊本で家庭教師していたと相手に紹介しています。光の大学名を聞いて男は感心するものの、未羽は否定します。というのも、入野家では兄はラサールから九州大学医学部。お父さんも医学部。東京の私大は落ちこぼれということだそうで。光はそんな未羽に田舎からの届け物があると袋を見せます。
 男が去ったあと、二人は部屋へ。田舎からの届け物どころかプリンを届けにきただけ。それでも彼女が好きなものを買っている光です。光は未羽に好きな相手かと聞きます。

 嘘つく時のテクニックを語り出す未羽。本当と嘘を半々にする。創作でもある手ですね。家庭教師は本当でいとこは嘘だそうで。そしてあの人は本命でないとキッパリ言い切る。検討中、物色中、トライアル期間。
 未羽はもうすぐ30。そんなふうに見えないと光がいうと、「見えんかもしれんけどばってん30」と熊本の言葉になる未羽です。嫁いきたい、仕事疲れた、楽したい! 東京きてそれなりにがんばって、すり減ってしまった。心使うのすりへった! そうか、彼女も九州の女性……。
 そして突き放すように言います。光くんもいろいろ彼女いるでしょ、ずっと一人が好きってめんどくさい。綺麗な子と遊べたらいい。そうパーっと言い切ります。
 でも、光は不器用でしょうね。プリンは好きなもの選ぶし、30に見えないって咄嗟に出てくるし。けれども、心が擦り切れていたら誠意なんて見えないから。
 すごく嫌な場面のようで、問題提起ではある。いまだに29の壁と言われるし、九州の男尊女卑は厳しいし。全然世の中変わらないじゃん。
 これって現代の50代あたりにとっては地獄みたいな話ですよね。未羽や光世代もそうだけど。かれらが苦しんでいるということは、パイオニアたる自分たちにも責任の所在はあるでしょ。不景気になる前に何かできなかったとか、あるじゃないですか。景気悪化のぶん、事態はますます悪くなっている。
 世界的にみても、日本は専業主婦願望が強いなんて言われる。これはよくない話だ。

今度の見合い相手はハイスペ

 「おだや」では、ゴンちゃんがゴルゴンゾーラたい焼きをつくり、「エイドリアーン」なんて上機嫌でその世代らしいギャグを飛ばしています。
 そんなゴンちゃんを、すずらん商店街のおばちゃん二人が「いい男だねえ」と見ている。見合い写真を持ってきたそうです。会うだけでもいい、べっぴんだから騙されたと思って! なんと26歳と勧めてきます。
 ゴンちゃんは見ようとしないけれども、俊一郎が商店街の理事会から帰ってきます。そして写真を見て大興奮! 俺が見合いをすると言い出す。なんでもミスユニバーサルでもない、ユニバースだとか。父子で写真を取り合って転びます。そして確かに中身はすごい美人なのです。
 と、ここで俊一郎が整体に向かいます。担当は渉。そしてそこで付け鼻毛を見つける。つまり空とのデートはわざとこれをつけた? なんですかね、見た目で惚れたら見た目で幻滅する暗喩?

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『ウチの娘は彼氏ができない』のレビューです。レビュアー・武者震之助名義で、『半分,青い。』レビューにおいて北川悦吏子氏より好評をいただいております!ゆえに、公式解釈に近いんじゃないかな、と思います。

『ウチの娘は彼氏ができない』のレビューです。レビュアー・武者震之助名義で、『半分,青い。』レビューにおいて北川悦吏子氏より好評をいただいて…

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