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『考えてみよう 先住民族と法』

 アイヌ文様があしらわれた『考えてみよう先住民族と法』。監修やAAIPRマークがカバーに入っています。

先住民族の権利には法が大きな役割を果たす

 アイヌ文様が装丁にあること。これが本書について言えば、この時点で私の意識に問いかけてくるものがありました。アイヌというと、どうしても悪意なく褒めるつもりで、無垢であるとか。自然との共生とか。そういう言葉は悪いけど、ゆるふわとしたイメージで捉える。そして何度も私も失敗して失礼なことをしてきました。
 そういうゆるふわとしたイメージと、法律って、むしろ距離としては遠いのでは? そうハッと気付かされる。で、この時点で差別につながる意識が潜んでいるんだなと。
 和人はさんざん、アイヌは数えられないという偏見を用いて彼らを搾取してきました。最初は10支払うといっておいて、1と10を数える時にはぶく。そして8しか払わない。それでいいべした、アイヌは数なんかわがんね。そういう差別意識と決別できてます?
 できていないからこそ、このアイヌ文様の表紙に何か感じるものがあったんじゃないの?

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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