![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140986719/rectangle_large_type_2_44176ec4de7e47d6ed5644d459bbaadd.jpeg?width=800)
『水都百景録』を楽しもう 科挙ってそんなによいものなの?
大河ドラマ『光る君へ』では、主人公のまひろ(紫式部)が科挙へのあこがれをうっとりと語ります。
科挙のある宋は素晴らしい――って、そんなにいいものなの?
時代による
中国では長い歴史の中、どうやって人材を登用するか、そこを悩んでおりました。
漢代は孝廉が制定されます。親孝行とか、儒教徳目で選ぶんです。でもぶっちゃけると、家柄やコネ。それとルッキズムよね。このころは見た目で露骨に優劣がつけられる。辛い!
で、そういうのどうよ? と疑念を呈したのが曹操です。「求賢令」を出しました。どんなゲスでも、実力あれば登用するというシステムです。しかし、その子である曹丕は「九品官人法」という名門が有利になる制度を作りまして。まひろが悩む平安貴族はこのシステムに近いと思えますね。実力あっても下級だとどうにもなりません。『文選』をよみ、下級貴族(寒門)詩人の作品を読むことで、きっとまひろたちもそれを感じていたでしょう。
ここから先は
727字
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11274887/profile_91cea6f8376712eea1701ef40dfa01a8.png?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
『水都百景録』をまったりと楽しむポイントや歴史トリビアなど。
『水都百景録』を楽しもう!
¥100 / 月
初月無料
『水都百景録』の攻略というか考察など。
よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!