『おかえりモネ』第28回　心を読んで、分厚い雲を吹き飛ばして

　社会人の信念は早い。モネも仕事始めです。神棚に祈り、2015年が始まります。

ついに受験日当日

　さて、菅波との勉強は最終盤。なんだかんだでよくつきあっていますね。即答できないモネに苛立つ菅波。モネ本人よりストレス溜めてないですか？　モネは厳しい菅波に、挫折なんか知らなそうとこぼしてしまう。菅波はやってもできない方が強いとか。挫折を味わった方がいいとか。そういう話には一理あるけれど、弁明に使われるとイライラするようです。
　不機嫌さは隠そう、菅波！

　さて、そして受験日当日。お弁当、受験票、バスチケットを持って出かけていくモネ。サヤカはそのスマホにLINEが来ていて興味津々です。励ましかと思ったら、時間配分やら何やらの長文アドバイス。しかも選択と洗濯の変換ミスを謝ってくる。
　ウザい。
　モネ本人もそう思っているようで、しつこい着信音に参りながら会場へ向かいます。
　かくして、仙台で受験を終えまして。受験生の年齢に幅があります。モネは意外とよくできたと菅波に報告。奇跡が起こるかも。そうニコニコするモネに「奇跡は起きません」と真顔で返す菅波。そうですね、データと対策ですもんね。大河ドラマの軍師役を演じたらよさそう。でも、これは現代劇だ。
　ともあれ、いたわることはできるのです。

田中のテーブルと椅子がキャンセルされた

　このあと、受験結果はわかりません。森林組合でも聞いていいような、悪いような。モネはどうせ落ちているとあっけらかんとしています。まあ初回ですし。
　ここで佐々木が気にしていることがある。田中がテーブルと椅子をキャンセルしてしまった！　そういえば田中を見ていない。
　田中のことは中村が訪問し、治療をしています。モネは中村に病状を聞きに行きます。個人の病状は言えないと言葉を濁す中村。菅波にも訪問するように勧めていますが、彼は断固としてやらないそうです。

　モネは田中の自宅まで行きます。田中は弱々しく、呼吸気をつけ、ベッドの上に横たわっています。モネはそんな彼にお湯を手渡す。ベッドの上でおいしそうにお湯を飲む田中。目の前には伊豆沼で撮影した蓮の花があります。
　極楽浄土に咲く花。そう思うと親近感がわいてしまった。あんなところに行けると思うと……そう語る田中。もう思い残すことはない、何もしなければもう、次の夏には、蓮を撮れない。
　そしてテーブルと椅子のことを謝るのでした。

　このあとモネなりに察知し、菅波に田中のことを聞きます。辛そうで体調が悪いのだと。しかし菅波はそっけない。医者だけでなく病院の施設あってこそ治療ができるのに、本人が望んでいないんだから。そうはいっても、中村は看護師と訪問をしているのです。
　それでも菅波は深入りしたくないとそっけないのです。
　モネは食事の席で、サヤカのテーブルが大きいのは人をたくさん呼びたいからかと問いかけます。確かにサヤカのところにはたくさん人が来るとか。大きなテーブルでご飯を食べたい。そんな思いを察知するモネです。