『舞いあがれ』第21回　岩倉舞なら、できる

　「なにわバードマン」は何がなんでもスワン号を飛ばしたい――そこで舞が事故にあった先輩の代わりに操縦することとします。

モブ先輩がわからない

　名前はユラさんでしたっけ。
　この人が理解できません。

・殺風景で生活感のない病室で座っているだけ。勉強はいいの？
・「岩倉ならできる」というほど舞と理解しあえてましたっけ？
・負傷の程度がわからない。ご都合主義で入院しているように見える。車椅子や杖を使って移動すらできない？
・女子トップを目指していたのなら、むしろ舞がそんな短期間で仕上がるとは思えないのでは？
・たったひとつのポジションをよくわからん主人公補正にとられるって一体なんなのか

　存在感からしてモブでいいでしょう。

ロードバイク描写がほぼ大嘘で

　ロードバイクとママチャリの区別はついていますか？　かっこいいお高い自転車程度の知識で脚本書いてませんか？

・そんなに簡単に値切るとか言うなよ……
・本当に値切りたいなら店長に真面目に相談しましょう。たまに前年モデル型落ちが値引きされて出ています
・特性も何も踏まえずに「かわいー！」で買うもんちゃうやろ。数十万円単位やぞ
・スピードもでるから、安全確認が重要！
・ロードバイクを置いている店はメーカーと契約していてちゃんとした店長がいる。そういう店長になぜ相談しない？
・ロードバイクだけでなく、ヘルメット、ウェア、グローブ、サイクルコンピュータ……その他諸々プラス数万円はかかります
・ロードバイクは女性であろうと、バイク並みのスピードが出る。危険です。あの過保護な母ですらさしてそこを気にしていないのはなんなのか

　トレーニングでいきなりロードバイクを買うって、アホとしか言いようがないし、家族の反応も甘っちょろい。作り手がロードバイクについて調べていないのが丸わかりで嫌になります。舞がトライアスロン部か自転車部ならまだしも。
　あと舞。なんとか乗ってはいるけど危ういというか。体幹が弱いというか。なんか細くて華奢すぎて適役なのか疑念を覚えるんですよね。
　そりゃ、山本耕史さんみたいにブレない体幹を持てとまでは思わないけどさあ。

　あと、久留美という貧困家庭出身の友人の前で、ロードバイクをへらへらしながら買う宣言をする舞は「ええ性格」をしていると思う。

ほう・れん・そうができない

　ロードバイクみたいな高いものを相談もせずに買う舞。
　失敗すれば死ぬ可能性があるサークル活動を、あいまいなまま進める舞。
　ほう・れん・そうが家族間ですらできていない。

精神論者とは無能なのだ

　そしてこいつらは無能なんだなと思う。
　まず、いきなり説明もなしに舞にトレーニングバイクを漕がせるとか。何が大変か説明しないとか。モブ先輩はトレーニングで何を食べていたっけ、とあやふやな知識で突き進む舞とか。
　なんかタップしていけば進めるスマホゲー広告並みにすっとばしていて、無茶苦茶。