見出し画像

『おかえりモネ』第20回 やっとつながった

 みーちゃんは思ったより牡蠣の赤ちゃんがついていないとちょっと凹んでいます。そんなモネはお父さんがバーベキューすると読んでいると言います。
 一日おきにバーベキューをする父は、他にやることないのと突っ込まれています。お父さんは娘の笑顔を見たいからそうしているんですよ。

お父さんはバーベキューをしたがる

 このバーベキューが豪華。牡蠣、ホタテ、エビ! これが民宿時代の売りだったんでしょうね。ここで漁師仲間のおじさんたちがみーちゃんの地場採苗は無理だと言います。頭ばっかりで考えていてもダメ。って、ムカつくようでこれはそうかもしれない。経験則も大事。みーちゃんのシャープな頭脳とおっさんの知恵が噛み合ってできる何かもあるんでしょうね。
 でも、未知は負けない。種牡蠣だけで年間300万円。シングルシードも考えていると強気だ。えっ、シングルシードってなによ? 三陸で今アツい牡蠣の養殖手段です。牡蠣マニアなら知っている。違いのわかる味かな。シングルシードが常識時代になるかも。未知は前を向いています。
 牡蠣の世界、奥が深い!
 モネも助け舟を出します。モネは無口なようで喋るとガーッとなる、冨岡義勇……じゃない、カナヲ系だからさ。ダメって最初から決めつけたらダメ! そう言い切ります。龍己は生きているうちに成功させろとそっけないものの、廊下を歩く顔はニヤニヤしているとおばあちゃんは指摘します。東北の不器用なおっさんだからね。

気象予報士なんてめざしてないよ!

 モネがもう帰っちゃうのかと未知が荷造りをみています。すると気象予報士試験の本を見つける。ダメダメダメ! そう隠そうとするモネ。モネはお天気キャスターになりたいのかと未知は興味津々。未知は本をめくり「コリオリの力」で指を止めます。ここで姉妹がわかりあうのがすごいというか、漁師も気象予報士もすごい!
 モネはぼそぼそと登米である人に出会った、起床予報で人助けができた……と言い出します。なんで朝岡キャスターって言わないの! それがモネの個性でありめんどくさくて不思議なところですが、そういう有名人との関係を自慢したくないタイプなのでしょう。わかりづらいし、めんどくさいし、誤解を招きかねないけれども、それも個性だから仕方ない。
 気象予報士なんて無理無理無理! そう言う姉に、私のせいかと未知は言ってしまう。
 未知は三年前、姉に酷いことを言ってしまった。電気戻って、学校再開して、おばあちゃんは退院する。そう励ます姉に、戻るなんて言わないでと訴えた。そしてお姉ちゃんは津波を見ていないからとまで言ってしまった。
「戻るとかよく簡単に言えるね」
 そう言ってしまった。
 でもモネは、みーちゃんが優秀だから、頭良すぎるからかと解釈してます。未知が言うのは、モネは問題文を読まないとか。頭入ってこないと言います。
 モネは興味あることしか頭入らないんだろうな。興味があると、なんでもすぐ目について気になって仕方なくなるけど、そうでないと全然やる気出ない。苦手科目と得意科目が極端なんだな。
 モネが無理だというと、未知は無理じゃないと言い返す。そうだと思う。モネはスイッチが入った。こうなると強い!
「みーちゃん、ありがとね」
 モネがそう言います。

ギャンブラー漁師も頼りにする

 モネの出発前に龍己がサヤカの山に連れて行った理由を聞きます。サヤカの山は遠い。それでも山から北上川で流れてゆき、それが石巻にたどりつき、種牡蠣になる。全ては繋がっている! 美しい自然の映像とともにモネは悟ります。そしてモネは、天気が読めるようになったらどうかと龍己に尋ねます。ここでわかったようなことだと言っていた耕治と同じことを言います。
 漁業はギャンブル――。
 天気図の見方で、百万二百万が動く。勝負を賭けるなら、あんたに相談する。そう言い切ります。かっけえ! 漁師ってこんなにすごいものかと考えてしまう。モネは何かに目覚めつつあります。

 ここでなんと、東京のナントカいうホテルから300個注文が入ったと言います。これは大変だ、稼ぐために一家総出で動き出します。バタバタしてモネを見送れないわけ。なまなましくていいですねえ。車で耕治が送っていくことすらできないので、モネは一人荷物を抱えて歩いています。

やっと、つながった

 すると阿哉子が発泡スチロール箱を持ってやってきた! サヤカさんたちにあげるよう牡蠣を持ってきました。保冷剤入りでバッチリだって。むちゃくちゃ重たいでしょうに。これを持っていくことを嫌がらないあたりがモネの良いところ。
 阿哉子は流石にしんどいという。それでも大丈夫、まだまだ! そう自らを励まし、モネもがんばってと声をかけるのでした。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
 そう言い合う母と娘です。

 船から筏を見て、杉材だと見抜くモネ。モネはスイッチが入ると賢いのだ。そして朝岡の言葉を悟ります。山と海はつながっている。山も海も知っているなら、空のことも知るべきだ。全部繋がっている。
 やっとみつけたね、よかったね。そうおばあちゃんは語りかけます。

ここから先は

521字

朝ドラメモ

¥300 / 月 初月無料

朝ドラについてメモ。

よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!