『ゴールデンカムイ』#295 ふたり
二階堂と杉元の決戦が繰り広げられています。
二階堂と杉元
洋平を返せと必死な浩平ですが、杉元は「殺し合いだろうがよ!」と凶悪な顔になっています。明治時代、それは徴兵制の時代。民衆暴力の時代……ついに銃剣で杉元は敵を突き刺します。内臓損傷は確実ですので、鯉登のときとちがって致命傷だとわかります。この作品は致命傷の見分けがつくからいいですね。
鶴見か、鯉登か?
函館湾では、沈没した戦艦から水兵が救出されています。しかし、鯉登司令官は退艦せず。死亡は確定したようです。
そのころ、鯉登音之進は? 五稜郭で月寒あんぱんを見つけていました。蜘蛛の巣がかかった棚の奥にあるそれは、歳月を経て食べられなくなった、鶴見への思いのようでもある。
「月寒あんぱんのひとがついた甘い嘘……」
彼はそうつぶやきます。親子がここまで来たのは自分達の選択ではある。でも、このまま何も得られなければ(その可能性が圧倒的に高井いでしょう)、部下を中央、いやもとい鶴見から守るために、何かすると言いかけけます。
「いいだろう、殺しなさい」
鶴見はそう言う。それしか道はない。どういう言い訳をするにせよ、鶴見の首は必須でしょうから。鶴見はあっさりとそう言い、どんな罪だろうと死ねばそれはそれ、立派に成長した鯉登少尉なら任せられると告げます。
「いくぞ月島」
そう言い、去ろうとする鯉登。
「月島? 私の味方はもうお前だけになってしまったな?」
そう鶴見は呼びかけます。
さて月島の決断は?
双子の再会
杉元と二階堂は、もう二階堂は負けなのですが、それでも諦めない。火薬を爆破し、木端みじんにした杉元と地獄へ堕ちようとします。しかし杉元が投げ飛ばし、銃剣が二階堂を縦割りに真っ二つにして、半身同士が出会ったさまが双子となっておしまい。杉元の背後で二階堂は爆死しました。
作中でもダントツの酷い死に方です。ああいう真っ二つは流石に物理的には無理がありますが、まあいいんじゃないですか。
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