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『ゴールデンカムイ』#275 東京愛物語

 1901年、神奈川の家から杉元は東京へ向かいます。関東だから近いといえばそう。そこで陸軍士官学校生と殴り合いの喧嘩をしています。そこを菊田が止め、食事を与えると。

 そして菊田は安い食堂に連れて行き、ノラ坊とあだ名をつけます。のらぼう菜は、江戸東京野菜です。こういう伝統野菜はかつて日本全国いたるところにあった。泉州水茄子なんて有名ですね。
 かつて全国各地にこういう伝統野菜はあったものです。土地や水質にあわせていて、他の地域に持っていくと育たなかったりしまして。独特の味や特徴があったのですが、栽培効率や食味の関係上、新しい品種に置き換えられて駆逐されてしまったのです。現在は全国各地で有志が復活に挑んでいます。

 ここで菊田は、花沢勇作の見合いすり替えを杉元に頼んできます。
 花沢閣下は旗手にしたい。しかし妻のヒロは嫌。よって見合いして既成事実を作って、軍人を辞めて欲しい。そこで結婚媒介所に登録して、華族御令嬢の金子花枝子と見合いして欲しいと。
 しかも、勇作の童貞を奪えと言われているとか。
 日本の歴史上、貞操、特に男性の場合、守ることは重視されません。それが例外的に守るべしとされたのが、この年代の上流階級。プロテスタントの影響と性病予防観点から。
 そんな妻の策略に花沢閣下が気づいた。そこで菊田軍曹にどうにかしろとお鉢が回ってきた。そこで菊田は杉元を利用したのです。菊田はノラ坊の顔には気品があると満足げではあります。
 杉元は軍隊に入れば飯が食えるかと思っていますが、弟が戦死したらしい菊田は複雑。
 それと見合いはお食事の席なので、食事マナーをブートキャンプ方式で教え込みます。
 しかし、お見合い現場は帝国ホテル。エビフライが出されて、フォークを両手に持ってしまうノラ坊。こりゃダメだ! 菊田は焦ります。
 なぜ、洋食を想定しなかった……。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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