『ゴールデンカムイ』#298 ウイルクの娘
新選組と薩摩隼人――本作頂点に立つ剣士対決開幕!
永倉は鯉登の初太刀を回避します。自顕流は猿叫で相手をひるませ、一撃で倒すことが最良の手とされる。それを永倉は知っているから回避した。それでも転びそうになり、鯉登に「耄碌したか新選組ッ!」と言われます。彼も祖父あたりから武勇伝として新選組のことは聞いていたことでしょう。
一方、アシリパに迫る鶴見から、杉元が馬で助けます。杉元とアシリパと白石が合流。おなじみの三人組で逃げることになりました。
鯉登と永倉の対決は? 永倉は鯉登に「うぬの太刀筋未熟なり!」という。40年前に戦った薩軍の気合いに及ばないってよ。幕末から40年経ても永倉と互角の戦いをする鯉登がむしろおかしいとは思う。廃刀令後に生まれたというのに。鯉登は橋の欄干にある権利書が堀に落ちるところを見て、おなじみの軽業で追いかけます。刀は投げて、袋に刺して欄干に止め、本人は水に落ちます。
うまい回避です。あの対決ならばどちらか落命しかねない。永倉も、鯉登も、ここで斃れる運命ではないと。
三人組は北口に向かいます。ソフィアに撤退すると告げ、杉元は一緒にくるようにいいます。しかしソフィアはついてこない。食い止めて、アシリパを逃すという。
ソフィアはウイルクの愛する娘とアシリパに呼びかけ、未来は自分で選ぶよう叫びます。そこへ鶴見が走ってくると、ソフィアは長谷川の顔を思い出してしまう。温厚で誠実な長谷川を前に手が止まるソフィア。しかし鶴見はソフィアを逃さず射殺します。
アシリパはその姿に衝撃を受けます。杉元とアシリパの乗った馬が撃たれ、アシリパは堀に落ちそうになる。するとその手を、あの義理堅すぎるマタギがアシリパの落下を止めます。フチへの恩返しに、谷垣が戻ってきました。
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