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秋がくれる小さな楽しみ。

こんにちは。暦生活の細川です。
二十四節気がめぐる度に書いていた暦生活ブログですが、せっかくnoteを始めたので今回の秋分はこちらに書きたいと思います。

厳しかった残暑もおさまり、朝夕は涼しく、長袖を着る季節になってきました。早く涼しくなってくれ〜と思っていましたが、いざ本格的に秋に入ると、ちょっとだけ寂しいと思うから不思議です。

先週の満月の日、ちょうど暦生活を立ち上げてから7年の記念日だったこともあり、新しくnoteを始めてみました。これまでのことと、これからのことを少しだけ書きましたが、思っていたよりもたくさんの方に読んでいただいて、「おめでとう」「いつも楽しみにしています」「これからも頑張って」と優しいお言葉をいただきました。本当に本当に嬉しかったです。

初めてのnoteの投稿と、少し個人的すぎる内容に、これ、大丈夫かな?と不安を感じながら「公開」ボタンを押したので、受け入れてもらえた、よかったとほっと胸を撫で下ろしました。

暦生活編集部は今2人体制。人数は少ないのですが、これからちょくちょく日常のことや思っていること、その時々の季節について書いていければなと思っています。休日の暇なときや、ちょっと季節を感じたいときに読んでいただけるととても嬉しいです。

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さて、ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、二十四節気は今日から秋分(しゅうぶん)。本格的に秋が深まるころです。この日は秋のお彼岸の中日で、国民の祝日のひとつ「秋分の日」となっています。先祖を敬い、亡くなった人を偲ぶ日。今日はお仕事がお休みという方も多いですね。

この日は太陽が真東から昇り、真西に沈んでいきます。
春の「春分の日」と同じく、昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日以降は夜が少しずつ長くなっていきます。秋の夜長には、読書や音楽、映画などを楽しむのもいいですね。虫の声を聴きながらお酒を飲むのも、贅沢な大人の時間だなぁと思います。

夏のあいだに鳴り響いていた雷は鳴らなくなり、空にはもこもこといわし雲(うろこ雲)やひつじ雲が見られます。この秋の雲たち、見かけるといつもカメラカメラ!ってなります。

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空に秋の雲が浮かぶころ、地上にも変化があります。賑やかに動き回っていた虫たちは、早くも冬ごもりの準備にとりかかります。多くの虫たちが土の中へ潜り来年の春を待ちますが、カマキリやコオロギは卵を産み、次の世代へ命を繋ぎます。

稲穂はたわわに実り、日を浴びて黄金色に美しく輝きます。いよいよ稲刈りシーズン。水田に張られていた水を落とし、準備に取り掛かります。

このころに花を咲かせるのが彼岸花。さあっと秋の雨が降ったあと、いっせいに開花します。昔は、なんとなく少し怖い花だなぁと思っていました。でも今は、線路沿いなどに咲いているのを見かけると、秋らしい…!と素直に嬉しくなります。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれますが、その意味は天に咲く赤い花。この別名を知ってから見ると、また違った角度から見られるような気がして、なんだかこの感覚がとても好きなのです。

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彼岸花のほかに、毎年楽しみにしているのが金木犀。そばを通りかかると、ふわぁっと甘い香りがします。これも「小さい秋、見つけた!」だなぁと少し嬉しくなります。季節の香りを楽しみながら歩くものいいものですね。

秋は散歩しても気持ちいいし、空気が澄んでいて写真を撮ってもいい感じ。休日にカメラをもって散歩して、おいしいコーヒーを飲みにいきたい…。

これから次第に秋が深まり、空も、風も、目の前に広がる風景も少しずつ変わってゆきます。秋色に染まる景色を楽しみつつ、「小さい秋」をたくさん見つけていきたいなぁと思います。

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