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花開く季節と、新しい暦生活

春も深まりました。「花冷え」という言葉もあるように、ときどき寒い日もありますが、日中の日の光の中には確実にあたたかな季節を感じるようになりました。春は季節も人も動く時。新生活が始まり、あれもこれもと忙しく過ごしているかたも多いと思います。

春は一年のうちでもっとも身の回りの変化が大きな季節かもしれません。
自然界でも草木が芽吹き、花を開き、生きものたちが動き始めます。

今日は久しぶりにnoteを書くことにしました。
というのも、暦生活にも「春の変化」が訪れており、みなさんにお伝えしたいと思ったからです。

花開くこの季節、暦生活のサイトを新しくすることにしました。

ちょうど4年前、2020年の立春にサイトをリニューアルして、「夢の暦図鑑」を作りました。
1日に1ページ、暦や季節の話が増えていく暦図鑑。ずっと図鑑というものに憧れていたから、楽しみながら運営をしてこれました。毎日続けていると、たくさんの人が読んでくれるようになり、その日の感想をいただくことも増えました。

そのひとつひとつが本当にありがたくて、優しい言葉に支えられてきました。昨年は何人かの暦生活のフォロワーさんと直接お話ししましたが、みなさん本当にいい人で、こっちまでいい人になれそうな気がしました…。

そして2024年の春、ここからまたひとつ花開いていくために、もう一度暦生活のサイトをリニューアルにすることにしました。

どんなふうに変わるのかというと、

暦生活」の読み物(=知識)と、「暦生活のお店」のお買い物(=商品を通した体験)をひとつにし、どちらも一緒に楽しんでいただける場所づくり、ブランド作りへと歩みを進める。

ことにしました。

今はバラバラに運営している2つのサイト(読み物サイトとお買い物サイト)を、ひとつのサイトに作り替えます。

ひとつにしようと思ったきっかけはいろいろありますが、もとを辿れば、2年前に東京で開催した「うみともりのいろ展」で、あるお客様とお話をしたことがきっかけだったと思います。

代々木公園のそばにあるお店を借りて、「海」と「森」から連想される伝統色を展示するイベントを行い、そこで「にっぽんのいろ日めくり」も一緒に展示販売をしていました。

「にっぽんのいろ日めくり」は、暦生活の読み物(コンテンツ)から生まれたくさんのフォロワーさんに応援していただいた、とても大切にしているカレンダー=商品です。

接客でお店に立っていた時、ご年配の女性がにっぽんのいろ日めくりを手に持って話しかけてくれて、家で毎日めくっていること、それが毎日の楽しみになっていること、前よりも季節を感じられるようになったことを丁寧に教えてくれました。

これまでも展示会でお客さまとお話することはありましたが、その時の女性の表情や目の輝き、窓の外の光、その光景が心に残りました。
物腰の柔らかな人で、心から喜んでくれていることが伝わり、ちょっとだけ心が通じたようで嬉しくて、今でも思い出すと心があたたかくなります。

「商品が作ってくれる絆ってすごいなあ。」
強くそう感じて、それからいろいろな場面でこの時のことを思い出すようになりました。

あの時お話しした女性は、自分たちが作った商品を通して、毎日の生活に、日めくりをめくる楽しみと、季節を感じられる瞬間が増えたのだと思うと、心が明るくなります。自分たちが仕事をして形作っているものに、ちゃんと意味があるのだと思うことができます。

そんなふうに思うことから、これからのありたい姿が少しずつ見えてきました。

読み物から暦や季節のことを知り、商品を通してそれらを体験する。
それが日本の季節を楽しむことに繋がり、また誰かに伝えたくなる。
そんなサイクルが生まれるといいなと思っています。

にっぽんのいろ 森のいろインクセット
暦生活 季節を楽しむ3年日記
お月くんクッション 寝待月 / 新月

春の語源のひとつに、草木の芽が『張る』の意味があるそうです。
その語源の通り、これから初夏にかけて花芽や新芽がますます膨らみ、花開きます。

暦生活も、ひとつの取り組み、ブランドとして、きっとようやく芽が出てきたあたり。大きく立派になるよりも、自分たちらしく、育てていきたいと思っています。

季節のめぐりにあやかって、今回のリニューアルがやがて花開き、一人でも多くのかたの生活に彩りをもたらすことを願って、あともうひと踏ん張り、新しい暦生活を仕上げていきます。

新しいサイトは、4月下旬に公開予定です。
お月くんとともに、新しいサイトでお待ちしています。
楽しみにしていてくださいね。

暦生活のサイトはこちらから。
※リニューアルは4月下旬頃を予定しております
https://www.543life.com/

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