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雪の降る季節に。 雪吊りと、寒ぶり。

いよいよ12月になり、令和元年最後の月になりました。いつも思いますが、ほんと早いですね。とくに12月はクリスマスに忘年会、年末など、イベントがたくさん。ひとつひとつの時間を意識して過ごさないと、あとで「あれ、あのとき何してたかな?」となってしまいそうです。

12月に入っても相変わらず、通勤途中の朝にはいつも空を見上げるようにしていますが、冬の空はほんとうに澄んでいて、もやもやした気持ちを浄化してくれる気がします。
季節の移ろいは、生活に癒しをくれるもの。
そんなことも、暦を知って意識できるようになったことのひとつです。

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二十四節気はまた巡り、今日から大雪(たいせつ)になります。いよいよ本格的に雪が降り、山の峰には雪が積もります。降雪地方では、雪の重みに木々が折れてしまわないように雪吊りをするところも。

雪吊りといえば、有名なのが金沢にある兼六園。傘を少し開いたような見た目はとても美しく、冬の風物詩として有名ですね。毎年11月1日から、約ひと月かけて設置されます。

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そんな冬の代名詞である雪には、数々の美しい名前がつけられています。
雪の状態によって、「細雪(ささめゆき)」「粉雪(こなゆき)」「泡雪(あわゆき)」。木やポストにちょこんとのった雪は「冠雪(かむりゆき)」、木の枝からすべり落ちる雪を「垂雪(しずりゆき)」などなど。どの名前も綺麗で、知るとちょっとだけ豊かな気持ちになれるような。
今年は、ちゃんと調べてみようかな。

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この時期は、ぶりやはたはたの漁が盛んになり、特にぶりは寒ぶりといわれるように、寒い季節ほど脂がのっておいしくなります。お刺身はもちろん、寒い日はぶり大根やしゃぶしゃぶも絶品です。ぶりは古くから伝統行事に用いられた魚で、関東では「わかし」→「いなだ」→「わらさ」→「ぶり」、関西では「つばす」→「はまち」→「めじろ」→「ぶり」と成長に応じて名前が変わる出世魚。縁起のいい魚として好まれてきました。

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あまりに寒い日が続くと、外出するのがおっくうになり、家にこもりがちになってしまいませんか? 私たちもそうですが、この頃、熊も冬眠のために穴に入ります。熊は比較的眠りの浅い動物で、冬ごもりの間に子どもを産み、春になると一緒に出てきます。

冬は草花も少なくなりますが、寒空の下、南天の実が赤く色づきます。南天は、「難を転じる」という縁起のいい意味に通ずることから、お正月の飾り物やおせちなどに好まれてきました。見た目もかわいいので、いつも写真を撮ってしまいます。どの季節も写真を撮るのは楽しいですね。

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ついこの間、11月も終わりの頃、ようやく紅葉を見に行くことができました。今年は京都の東福寺と智積院に行ってみました。赤色に染まった風景を見ながら、紅葉ってこんなに紅かったかな…とあらためて驚きました。もうそろそろお終いかな?また来年ですね。ありがとう。

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