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甘やかしアイス

作詞:コヨーテ

コンビニで何も買わずに出る
時計回りの指先で
小銭を掻いては我慢を繰り返す
夕暮れ空をポケットに突っ込んでる

与えた分帰ってくるとは限らないのに
誰かのための何かをすり減らした
優しさってなんだろうね

座っていた席を譲ること
すれ違いざま傘を傾けて避けること
言葉があまりにも重く聞こえる時ほど
背中に手を当ててあげること

もらった温かさを優しさで返したくて
目指した憧れる何か
人に憂うことで 優しさになるだろう


乾いた肌を上塗りするように
頬を伝う涙
染み込む温度が伝わるまでは
そのことにすら 気付かなかった

優しいあなたこそ気付けないはず
優しいあなたなら気がつけるはず
温かさで甘さが溶けないうちに

泣くことが悪くないと自分に言えること
ご褒美が悪いことだと思わないこと
本当に優しい人は自分を思いやれる人だ
我慢強さは弱さと かみひとえ

自分を愛せたなら
その矢印を愛す人にも向けられるから
たわいも無い自愛が他愛に変わる


たまには甘さも必要だよ
今日はアイスを 買って帰ろう

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