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些細だけれど、印象に残ったひとこと。|書く習慣チャレンジ

書く習慣チャレンジ、今日のお題は

今日1日にあった印象的なこと。


えー、実はおとといから子が体調を崩してまして。
またかよって思うよね。わたしが一番実感してます。
そのためここ数日は病院以外ずっと家にいる生活なのだけれど、ハッとすることがあったのでそれを書いてみようと思う。

体調を崩し普段の3倍くらい不機嫌な子(絶賛イヤイヤ期)。
ぜったい眠いじゃん、さっきからあくび連発してるじゃん!?って感じなのに寝ない寝たくないとギャンギャン泣かれ、さすがに疲れ果てたわたしは、どうにもならない時や泣き声で頭がおかしくなりそうな時に召喚するアイテム・ワイヤレスイヤホンを両耳にぶっさした。(それでもなお聞こえる泣き声……)

普段からいろんな音楽を聴くけれど、心を落ち着けたい時は断然ピアノ。特に久石譲さんの曲が好きで、2023年Spotifyで最も聴いた曲は『Spring』という曲でした。それだけ心が荒んでいた日が多かったということにもなるのだけど……。苦笑

今回も『Spring』が聴きたくなってYouTubeを開いたら、おすすめの欄にピアニストの辻井伸行さんが弾く『アシタカとサン』が!(辻井さんのピアノも定期的に聴きたくなります。ラフマニノフが特に好き)
なんと!大好きな曲とすてきなピアニストの組み合わせが!結構前にアップされていたのに気づかなかった!と、迷うことなく動画を再生した。

もう……もう、ね。美しい音色だとか、澄んだ音とか、そんな言葉だけでは表せない、すばらしい演奏。自然と涙が溢れてくるような、優しくて力強くて、尊い音の連なりだった。ピアノってこんなに表情が豊かだったんだな、と改めて思い出させてくれる演奏だった。わたしの言葉だけでは到底言い表せそうにないので、皆さん聴いてください。このnote読まなくていいから。笑


で、ここからが本題なんですけど。笑
コメント欄を眺めていたら、「ほんとうに綺麗な音色」「優しい気持ちになる」「曲の良さがダイレクトに伝わる」といった感想がつらつら並んでいて。やっぱり皆さん同じ気持ちになるよね……と浸っていたら、ふとあるコメントに目がとまった。

どんなにコメントをしても、誰かが声で伝えなければ本人の耳に届くことはないのがせつない
(少しニュアンスは変えたけれど、こんな感じ)

思わずハッとした。
この曲を聴く時、おそらく多くの人は映画のワンシーンを思い浮かべていると思う。あるいは、久石譲さんが演奏している姿。
だけど彼は、そのどちらも目にしたことがない。

同時に、『星の王子さま』の「ほんとうに大切なものは目には見えない」という台詞も思い出した。

吹奏楽をやっていた頃、恩師である当時の顧問が「演奏するのが一番難しいのは、大人だろうが子どもだろうが音が鳴る鍵盤や打楽器だ」と仰っていた。

演奏を聴いて、わたしが「ピアノってこんなに表情が豊かだったんだ」と思ったのは、目には見えない、曲に対するリスペクトや思い、曲に馳せる情景が、彼の指先に込められているから、それがより伝わってくるのかもしれないと思った。

辻井さんが思い描いた情景はどんな風だったのだろう。


素晴らしい演奏とそれに対する些細なひとことから、目に見えるものばかりを追い続けてしまって大切なことを見失わないようにしないとなぁと気持ちを引き締めた出来事だった。

お題に沿っているのかな?笑
ひとまず今日はこれにて。