2021→2022

師走だー、と思っていたら、あれよあれよという間に年の瀬になり、気づけば新たな年が明けていた。年末年始の寒波によって、外は一面銀世界。炬燵からは一向に抜け出せない、そんな一年の幕開けだ。

2021年を振り返ってみると、あらゆる環境がガラリと変わった一年だった。生まれ育った故郷を離れて住んだことのない街で暮らし始めたのも、自由気ままなひとり暮らしからふたり暮らしになったのも、フルタイムのデスクワークから立ち仕事のパートタイムに転職したことも、すべて2021年のできごと。

こんなふうに環境は大きく変わっても、世の中のようすはさほど変わらなかった。ライブに行くことが生きがいになってから早十年が経つけれど、なんと昨年は一度も有観客のライブに行くことがなかった。状況だったり自分の体調を優先した結果ではあるけれど、きっと数年前の自分だったら干からび過ぎて耐えられなかったと思う。2022年は、一回でも有観客のライブへと足を運びたいものだ。

代わりと言っては何だけれども、本はたくさん読むことができたと思う。冊数に換算するとそこまでの量ではないのかもしれないけれど、自分のペースでじっくり本を読むことができて、充実した時間を過ごすことができたはずだ。これからも本はたくさん読みたい、時間が許す限り。きっとまた息をするように本を買ってしまうことだろう……


2021年は「文章力の向上」を目標に掲げていたけれど、前半はまあまあだったとして、後半は書くこと自体がサッパリだった。そもそも何を以て「向上」と言えるのか、あまりにもふんわりとしか考えていなかったように思える。
引き続き「文章力の向上」を目標に掲げつつ、2022年はそこに「自分だけが持つセンスを磨く」をプラスしたい。

言葉や文章もだけれど、センスってどうやって培われるのだろう、と考えたことがあった。「センスが良い」と思う人はもう、なんだって素敵なのだ。着ている服も読んでいる本も、何気なく撮った写真からですらも素敵。試しに真似てみたけれど、身の丈に合わなさすぎて大事故。素敵だな、と思う人が着ていたり読んでいたり紡いでいたりするからこそ輝くものなのだな、と、思った。
センス=感覚というものは、言い換えればその人自身の「軸」でもあるように感じられる。良いと思った、素敵だと思った、だから持っている、読んでいる、紡いでいる。そしてそれは、おそらく自分自身も必ず持っている感覚だ。

これまで幾つかの文章をnoteにしたためてきたけれど、いつもどことなく自信がなくて、目にして貰えたらいいな〜くらいの気持ちがあったように思う。そんな低レベルで他人から評価してもらおうなんてあまりにも烏滸がましいし、ましてや「向上」なんて絶対にしていかないだろう。
まずは、自分自身が心の底から良いと思う、素敵だと思う文章を。こればっかりは、書いて書いて書きまくって、カタチにしていくしかない。二、三年近くあたためている創作のもやもやも、すっかりあたたまり過ぎただろう。スローペースでもいいから、そうやって自分の軸でもあるセンスを磨いていきたい。noteコンテストにも、挑戦してみようかな。

2022年が明るい一年でありますように!