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友情の記憶

最近noteで視界に入った出来事について、少し思うことがあったから、川ノ森さんの企画に参加させてもらおうと思う。

一言で言うと、自分を褒めましょう、という企画。

自分の自己評価が高いか低いかというと…俺はまあ高いほうじゃないかと思う。俺SUGEEEとまでは思わないが、自分に自信をなくすとか自己嫌悪とか自分は無価値ではないかって思ったことは人生で一回もない。

ただそれは俺自身が優れているというよりは、俺は褒められたことや肯定的なことを言われたことに関して、かなり記憶力がいいからじゃないかと最近思う。

例をあげると…俺の後輩はイケメンで女の子にモテるけど、本人は「最近全然モテませんよ」と言っていたんだよな。

んで「え、Eさんがお前のことかっこいいーとか言ってたじゃん」と言うと、奴は「あー…あれねー…」と苦笑いしていた。つまりこいつはタイプじゃない女からモテた数はモテたとカウントしていないらしい。俺なんか引っ越しの時に近所のおじさんに「君も男ぶりがいいね」とか、後輩のついでに褒めてもらったことまでいまだにしつこく覚えてんのに。

他にもnoteでもらった誉め言葉のコメントとか、上司から言われた「フリーザ君が出てくれると会議が早く終わる」とかそういう言った方が忘れているような些細な言葉も案外覚えているから、そういう積み重ねが自己肯定感を作っているかもしれない。つまり俺が自分を褒めるポイントは記憶力。noteのコメントも結構覚えていたりするから「その会話覚えてくれてたんですか?」とか友達に言ってもらえることがある、エヘン。

というわけで、この自慢の記憶力を使って、最近姿を消したアイドルnoter、黒猫音楽家ピスタチオの話でもしよう。

俺のフォロワーで彼を知らない人なんてほとんどいないと思うけど、知らんかったらこの記事読んでくれたらどういうキャラかわかると思う。

黒猫ちゃんは一身上の都合ってやつでアカウントごと消してnoteを去ってしまった。それをやられるとコメントも記事も一切残らない。おかげでタイムラインは絶賛黒猫ピスタチオロス。

唯一の例外は有料記事。今回のサムネイルは、有料記事を買った礼にダウンロードしてフリーで使わせてもらえることになった。黒猫ちゃんの忘れ形見、って死んでないか。置き土産というやつだな。

こいつやめるちょっと前に、「noteをやめることについて」とかいう記事を書いていた、たしかサムネイルは綺麗な葉っぱの絵。一行目には太字で「あ、私はやめないです、念のため」とか書いていた。

嘘つけ、やめたじゃねーか。

モフらせろコラ。モフモフ。

もう少しさかのぼって、去年の10月。黒猫ちゃんは俺の健康診断の日、俺のために「君は冷蔵庫」という曲を作ってくれた。俺は歌が下手だから自分では歌わないんだが、何百回も繰り返し聞いたので歌詞はけっこう覚えている。

流れてくる君のつぶやき
埋まっていくタイムライン
戦闘能力高すぎだから
はじめは近づきがたかった

ワディやあっちゃんも歌ってくれたからそっちを調べることもできるけど、あえて他のリンクを探さずに思い出すと、思い出せるのはこれ。そのあとの歌詞四フレーズくらいはちょっと思い出せないけど、四つ目は「あのマガジンが更新されるの」だったかな、そのあとサビ。

眠れないの君のせいだよ

…これ以降思い出せない。ただ、サビの四行目に「君が猫を連れてくるから」がくる。そして最後は「君がいないと、空っぽの冷蔵庫みたい」。

このとき、フリーザは本当は日本語では冷凍庫なんですよね、という話になっていた。深夜の連投を見ていた人は知っているかもしれないけど、彼は英語も上手かった。それで「冷凍庫にしたほうがいいのかな」と言うと、空っぽの冷凍庫ではしまらない気がする、というので俺はもう冷蔵庫キャラにすることにしたんだった。

その後10月末の居酒屋ニューノマンの宣伝ソングを作ったりしていたな。「10月30日はデートの約束をキャンセルして♪」という出だしがキャッチーで、ハロウィン仮装にサンタ坊の飾りをつけていた。俺はカボチャを入れた冷蔵庫にして、ニューノマンさんが「カボチャ、キンキンに冷えていますね!」と言ってくれた発言が二人ですごく気に入ってしまって、よく「キンキンに冷えたカボチャ」というタグを使うようになっていた。俺も黒猫ちゃんの話をするときはキンキンに冷えたカボチャタグを使うようになった。

あと、俺は12月末~1月はあまりnoteに来れなかったけど、ワディのやっているWACKで俺が登場するときのためにと、君は冷蔵庫のゲーム音楽ヴァージョンみたいなのも作ってくれていて、あれも面白くて繰り返し聞いた。

それから2月14日、俺の誕生日がバレンタインデーだったことを覚えていてくれて、冷蔵庫が出てきては、人生の危機に瀕した人々に次々におせっかいなアドバイスをして人々を助けるというスペシャルな小説を用意してくれた。これはすごく嬉しかった。

かなり最近の話では、WACKの企画にした推理コンテスト。俺は大外れの推理をしてしまったが、ユニークで面白い賞をとれる賞に受賞できて嬉しかった。それでご丁寧に俺がサポートを閉じていることを考慮して、かわりに誰かにサポートをすると申し出てくれた。

黒猫ちゃんは色々な人からサポートを受け取っていたけど、それ以上に与えていたと思う。乙杯神社で一度ステルス企画で参拝した人全員にサポートする、俺やモンさん、あっちゃんにもらったサポートのおすそ分け企画、ということをやったことがあるけど、当時は参拝客がすごかったからかなり自腹切っただろ、と言うとそれに対して返事はなかった。やっぱ自腹切ってたなあの黒猫、モフらせろこら、モフモフ。

俺も結構色々相談に乗ってもらった。めずらしく気がめいった投稿をしていた時、いち早く俺が何か悩んでいるんじゃないかと声をかけてくれた、あの時はかなり嬉しかったな。

あといつだったか、俺がつぶやきでコントレックスってまずいよなーって言っていたら、相対性理論というバンドの歌を教えてくれた。「コントレックス箱買い~♪」というフレーズが入っているからこれがタイトルかと思ったが、今調べてみたら題は「夏の黄金比」だった…記憶に自信あるとか言いつつ、けっこう間違って覚えているものもあるんだなと。ただこういうのを調べてすぐ聴くところを褒めてくれたりしたのは多分記憶違いじゃない。

黒猫ちゃんは他の人の長所をよく見ていたと思う。俺も知らない人には声をかけない主義だが、彼のコラボ相手だけは比較的率先して声をかけていた、そうすると喜んでくれるのを知ってたから。自分のことのように嬉しい、とかサークルで言ってたけど、自分が褒められるより喜んでいた。

だから黒猫ちゃんが好きだったし、黒猫ちゃんといるときの自分が俺は一番好きだった。

最初の話に戻るけど、彼が最初に書いていた「noteをやめることについて」の記事で、彼はいなくなった人のことを自分は覚えていようと思う、と書いていた。

だから残された俺に出来ることは、黒猫ちゃんのことを覚えていることだと思う。

なんだかんだで色々覚えている。白さんの記事で初めてコメントを見て「ピスタチオさんってしゃべるんだ」と思ったこと。

俺のために歌を作ってくれたこと。誕生日が5月4日のみどりの日だということ。え…覚えてくれていたんだ…嬉しい、と乙女なリアクションを如水珈琲店(白さんのサークル)でしていたこと。

スイングマンさんに「ピスタチオさんってピスタチオが好きなの?」と言われたとウケていて、そういえば仲良くなるとそれはしない質問だよなー、ピスタチオって定着したもんな、と一緒に笑ったこと。

俺が如水珈琲店のフリースペースでさのーと君とエロい話をしていた時、「フリースペースとはいえフリーすぎる話題ですねえ」とつっこんだこと。

ワディの記事が初買いだと言っていたこと。悲しんでいる友達の所に率先してコメントをしていたこと。一緒に乙杯神社で参パイしたこと。深夜連投でまるごとバナナネタとかソーセージは太いやつが好きだとかでちょっときわどいこと言って遊んだことも結構覚えてっぞw

些細なことから心温まることまで、俺がnoteをはじめた8月から、かなり長い間、7か月も一緒にいた大事な友達。

俺はお前を、ずっと覚えている。

君は冷蔵庫


…まあ君は冷蔵庫の歌詞ちょっとウロ覚えだったけどな。

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