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Sintyxiah Rec.01

《私は何故、此処に居るんだろう》

旧友に呼び出されて第二の故郷たるこの場所に
訪れただけでなぜ捕らえられているのだろう。

足音がして人がやって来てすぐに釈放された。

外で見覚えのある顔の人物が私を待っていて
笑顔でこちらに寄って来て直ぐに私に抱き着く。

真っ白な容姿をした彼女とは旧知の仲で
現在の名前は幽羽遊こと天田結衣らしい。

《ルウちゃん、来てくれてありがとう》
と言って私の腕を引っ張る。

そしてある場所に案内された。

根岸と書かれた表札があり、
この苗字も聞き覚えがある。

《雪くん、寿人くん連れてきた》
と家中に幽羽遊の声が響いて誰かを呼んでいる様だ。

そうすると奥から人がやって来る。

《結衣、おかえり》
《結衣さん、おかえりなさい》

二人の男性が家の奥からやって来て
私を出迎えてくれた。

《二人ともお久しぶり》
と私が言うと二人は不思議な顔をする。

私はこの二人の事を知っているからだ。

一人は仏道の町で起きたある一件から
鬼の力を宿した人間の根岸寿人と
今は幸田雪夜と名乗っているが、
もう一人は幽羽遊が興味本位から蘇らせた死人の御雪。

私は一方的ながら知っていて呼び出された理由は、
前者の根岸寿人だ。
さらに暫く前に姿を消した狂戯根々という妖の
その後を聞きたいそうだ。

本日はここ迄にして次回をお楽しみに。

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ご覧頂きありがとうございます。

本日から私の創作の総称をSintyxiahと名付けました。
読み方はシンティシアで造語になります。
由来に関しては割愛しますが、
いつか語れる日があれば良いなと思ってます。

更にこの総称は私の創作で中心的存在、
鎮 流魅の紀行の題名でもあるんです。
読み方はシズメ ルミと読みます。
このキャラクターについても
Sintyxiahの由来と共に語れたらと予定してます。

余談はさておき、
如何でしたでしょうか。
と言っても気になる所で
終わっているので不明瞭ですよね。

この紀行は500文字を目安に前編後編で分けて
書いていこうと思っています。

初の試みで後書きが長くなってしまいましたが、
これからの行く末を暖かく見守って頂けると嬉しいです。

紀行の最後にも載せましたが、
近い内に後編も更新しますので
ご興味持たれましたらお楽しみしていてください。
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