人と人

人は皆それぞれ違うなんてことは言われなくても気付いていたこと。思考も判断も人によって違うから時として衝突するし分かり合えないことに対してもがき苦しむと思う。自分の考えを主張することは悪いことではない。容姿や持ち物など以外に自分自身がどのような人間であるかを表現するための手段の一つであると思う。この「主張すること」を行うにあたって注意しなければいけないことがある。それは「主張を押し付けないこと」だと考える。自身の主張を知ってもらうことは大切であるが相手に対して自身の主張を押し付け受容させることは罪であると考える。例えば自分が嫌いな食べ物を無理やり食べさせられても美味しいとは思えないし、消化することもできずに吐き出してしまいたくなる。なにより体調が悪くなるだけだ。つまり、理解してもらうことと、知ってもらうことは全くもって別ものであるのだ。理解してもらうということは相手の思考を少なからず自分の思考に変容させているのだ。知ってもらうことは相手の思考に影響を及ぼすことなく客観的にこちらの主張見てもらうことである。友達、先輩、家族、恋人などそれぞれの人間関係が交差する中で他人の思考と自身の思考を比較することは必ずあるだろう。そもそも人間は他と比較することで優劣に取り巻かれながら生きてる生物だ。こんなに面倒な生き物は他にいないだろうなぁなんて満員電車や足早に大勢の人が通る道を歩いているとふと思う。いつから人間は忙しなく生きているのだろうか。たまには自分を見失なうことがないように肩の力を抜いてゆっくりと深呼吸をして空を見上げてみるのもいいのではないだろうか。

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