影響されて、黄色い靴がどうしても欲しかったあの頃

正月休みに観ようとずっと楽しみにしておいた「千と千尋の神隠し」を観ているなう

私の幼少期に多大なる影響を与えてくれた映画… 本当に数え切れないくらい観た。
小さい頃はハクにガチ恋したことまであった(お恥ずかしながら)

観てて、自分が昔1番”得体の知れない恐怖”に苛まれたのはどこだろうかと思い出したりした。
結構様々あるけど、結構序盤の お父さんとお母さんが誰もいない街の誰もいない屋台で狂ったように食べ始めたとこは結構上位かもしれない。とか思った。
異常なようで正常、でも正常なようで異常、そういう恐怖があの場面には何となく感じられた。○○で△△だから怖い、みたいな理由があるのではなくて なんとなく怖い…

あと湯婆婆への印象は結構昔とは変わった。
経営者としては。(横柄ちゃ横柄であるものの)客のことも従業員のことも大事にしてるめちゃくちゃ敏腕経営者じゃないか!?経営についてミリほど詳しくないから完全素人意見だけども。
昔は怖くて嫌なおばあさんだな〜とか思ってたけど、とりあえず来店した客のことはしっかりともてなすし 従業員が成果を上げたら皆の前で褒めて賞与を与えて。従業員や店を荒す客には制裁を喰らわし!!!(ゲロまみれにされてましたけども)まあほんとに、横柄ちゃ横柄であるものの。色々と目につく場面もあるけれど。

最近は自分も社会に出て、そういう会社とかのコミュニティに属してみて接客もしたりしてみて
様々な経験が知識とか視野を広げる材料になってくれて、自分の今までの偏見や価値観をとっぱらってくれているなと感じた。

だからある種ある程度の経験は大事だとやはり思う。経験のためだけに生きるのは少し苦しいけど、それも考えようだったり…
「いい/悪い経験だった」 そう思ったあとにそれら両方は結局自分の感受性に作用してくれると思う。だからとりあえず全ては受け止めてみたいなあと思う。一瞬、傷つくこともあるかもしれないけれど傷つくことって真剣に生きてたら避けては通れぬ道だとも思うから

リンも何気なく見てたけど返事とか挨拶とか基本的な礼儀をさりげなく千尋に教えてるな〜とか観てて思った。これも小さい頃には気づかなかったな
中学生の時とかそういう先生とか地域の人の事うるせー!とか思ってた未熟な時期があったんだけど、大人になってからそういうのすごく大切でありがたいことだったなとか思ったし。
礼儀礼儀礼儀!しすぎて堅苦しくて片方だけが気持ちのいい上下関係とか、「礼儀がなってない」とか言ってそういうのを盾に横暴なことをしたりする上下関係とかになるのは本当によくないと思うけども(シンプルに中学がめちゃくちゃそれで嫌すぎた)
ある程度の基本的なことはやっぱり大事だよなと思う。
あと普通にリン、めちゃくちゃ優しい
千尋が湯婆婆との取引を終えてハクと下に戻ってきて
リンが世話係に任命されたあと部屋に戻ってきて
お前よくやったな!みたいに言う時自分が千尋になったみたいな気持ちになって毎回安堵からじんわり泣きそうになる

あと千尋が様々な経験を積んで成長をしていった中で、千尋が成長できる原因となった全ての人物や事象も千尋の行動や成長と同時に変わったりしていて相互作用? 人とのかかわり合いが生み出すのって結局こういうことでもあったりするのかなと思った。人と人が関わりあって、その人たち自信に変化が起きて、その人たちを取り巻く環境にも変化が起きて、それが結局全体の変化にもなって、そうして社会は形成していくんだと思った。

時々嫌な人がいるのもリアルだし、人ではないか 化けカエル?

観ながら書いてたけど集中して観たくなってきた…! この続きはまたいつかしっかりきっかり感想文として残したい…………!!!!!!

いつ見ても新鮮に面白くて毎度学びとか興味が生まれる作品で本当にすごい
自分の中でも長く長く大切にしたい作品の一つ

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