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石巡りのプチツーリング

先週の日曜日、朝の洗濯や掃除(我が家では平日の家事は嫁、休日の家事は私と役割分担がされている)が終わって時計を見るとまだ午前9時。

天気予報は午後から雨と言っているが、空の様子はまだ青空が見える。
朝寝坊の嫁や子供たちはまだ寝ている・・・

ちょうどいいタイミングなので、ちょっとツーリングに出ることにした、昼には帰る予定のプチツーリングだ。

どこに行くかは特に決めず家を出る。
気の向くまま交差点を右に左に曲がり、気が付くとバイクは臼杵市(大分県)の方に向かっていた。

そこで最初の目的地を「臼杵石仏」にすることにした。
大分県民でありながら、まだ一度も訪れたことのない史跡だ。

5月の気候は暑くもなく寒くもなくツーリングには最適な気候、バイクと共に切っていく風がとても心地よく、そして新緑の生気みなぎるいい香りが鼻をくすぐる。

快適な走りに身をゆだねていると、わずか30分ばかりで臼杵石仏に着いた。


石仏様をありがたく拝観する。
あまり石仏方面には詳しくないので感想や考察はここでは書かないことにする。

鐘つき堂の前に人懐っこい猫がいて、しばらく猫と戯れる。

臼杵石仏一帯を散策して一時間、時刻はまだ10時半、まだ家に帰るには早い。

さてどこに行こうか?

地図を見るとそんなに遠くない位置に「臼杵城」がある。
ここもまだ訪れたことのない場所だ。

バイクを走らせること10分ほどで臼杵城に着く。

もともとは海上にある「海城」であったこの城も、周辺が埋め立てられたので簡単にアクセスできるようになった。
城のふもとにバイクを駐車し城跡を見て歩く。
案内看板を読みながらゆっくり歩いても一時間ほどで見てしまえる「お手頃なサイズ」の城だった。

大きな石でこしらえられた立派な石垣、臼杵石仏も岩盤を削ってこしらえられた立派なものだった。今日は石を用いた文化財を見て歩く「石巡り」の旅になってしまった。意図せずしてテーマのようなものが形作られたが、これはこれで行き当たりばったりのツーリングらしくてとてもいい。

誰かがオカリナの練習をしているらしく、どこからか井上陽水の「少年時代」が聴こえてくる。ところどころで音程が外れるのはご愛敬だが、この城跡巡りには最適のBGMで夢見心地にさせてくれた。

石垣の上から臼杵の町並みを眺めていると遠くで雷の音がした。
向こうの空に黒い雲が見える。

ふと時計を見ると11時半。

雨が降る前に帰るとしよう。

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家には12時半に到着。
わずか3時間ばかりのプチツーリングだったが、とても濃厚な時間を過ごせた気がする。

午前中だけでも、その気になればちょっとした旅や冒険をすることが出来る。そしてバイクがあれば、それを簡単に実現することが出来る。

ライダーなら、そして昔の自分なら当たり前のそんな事実に、改めて気づかされた休日でした。

またツーリングにいこう。

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