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超久々のツーリング~「カブ千里」に行ってきた
4月30日の日曜日。
「ゴールデンウィーク突入」とか世間は言っているが、こちらはそんなに簡単に有休をとれない職場、明日(5月1日)は残念ながら仕事だ。
そんななかSNSをチェックしていたら阿蘇山の草千里で「カブ千里」なるイベントがあるとの情報を目にした。
「カブ千里」
それはスーパーカブというバイクに乗る愛好家達が一堂に会する、その道では結構有名なイベントらしい。
私も数年前に買ったクロスカブというスーパーカブの派生型に乗っているが、このようなイベントに参加したこともないし、ずっとツーリングにも行ったことがなかった。
私の家から草千里まではだいたい2時間半の距離。
どうしようか迷ったが、思い切って行ってみることにした。
嫁と子供には申し訳ないが、なにか私の心を揺さぶるなにかを感じてしまい居てもたってもいられなくなってしまったのだ。
まともなツーリングなんて数年ぶり。
その昔(四半世紀も前の話だが)、学生だった頃、バイクで日本縦断するほどツーリングは自分の人生の一部であったのに、就職し家庭を持ってからというもの忙しさにかまけてツーリングから足が遠ざかっていた。
でも心だけは学生時代の気分を残しているのだろうか、今乗っているクロスカブに色々と手を加えてツーリング仕様にカスタムしてある。日々の通勤にしかつかっていないのに・・・
超久々のツーリングは楽しくてしようがなかった。
まさに身も心も踊るとはこのこと・・・
気のせいかバイクも前へ前へと喜び勇んで走っているような感じがした。
というわけで、途中休憩も取らず写真を撮るのも忘れ、家から一気に走り通し二時間ちょっとで草千里に着いた。
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イベントスタッフに案内され駐車場に入って驚いた。
大袈裟ではなく見渡す限りカブだらけだ。
とりあえずカブを駐車させ見晴らしのいい場所へ歩く。
![](https://assets.st-note.com/img/1683443910201-L8dpz3vlFS.jpg?width=800)
この時点で何百台いたのだろうか? 数えるのが面倒になるくらい駐車場いっぱいにカブがいる。なんだか意味もなくうれしなる壮観な眺めだ。
駐車場におりて居並ぶカブを見て歩く、中には原型を留めぬほどカスタムされたカブもいて見ていて飽きることがない。ナンバーを見てみると西日本だけでなく関西や関東圏から来ているカブ乗りもいることが分かる。
このスーパーカブというバイクのどこに、これだけ人を引き付ける魅力があるのだろう。
私は通勤に便利な小型バイクが必要になり、その時たまたま目についたクロスカブを購入し「成り行き」でカブ乗りになったわけだが、乗り始めて何となく人を引き付ける魅力というか魔力というか、そういったものが、この機械にあるということを薄々感じることがある。
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でもそんな魅力とか魔力とか感じていても、私はスーパーカブというバイクについて、あまり造詣は深くない。
昔から必要な時に必要な知識を得ておればそれで満足な私は、自分のバイク以外のことにそこまで興味を抱かないし、買う予定や買えないバイクや部品に対しての情報を収集しようとはしない。
だから、せっかくカブ千里に来たというのに、特に誰と話すわけでもなく美味しいソフトクリームを食べて会場を後にした。たぶん一時間もいなかったのではないか?
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でもそれで十分以上、この場の雰囲気を味わうために、わざわざ長距離をバイクで走ってくることに、そして同じ同好の士達の姿を見ることに大きな意義があるのだ。
やっぱりバイクは素晴らしい。そしてツーリングはとても楽しい。
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それから阿蘇山頂へ走る。
残念なことに火山性ガスの量が多く火口を見ることが出来なかったが、まそれはそれで問題ない。
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それからなにか「たがが外れた」ようになった私は、阿蘇のカルデラの中をこれでもかというほど走り回った。例によって燃料補給以外は休憩も取らず、ほとんど写真も取らず・・・
カブ千里は、かつてのような冒険をしなくなりダウンサイジングしつつあった私を、またツーリングの世界へ誘うきっかけを与えてくれた。
やはり風を切って大地の息吹を五感で感じ、旅や冒険をダイレクトに体感するツーリングは心を若々しく保つためにとても有益なものだと再認識させられた。その証拠にたった一日のツーリングで私はこんなにも明るく楽しく前向きになれた。
これからことあるごとにカブを駆って旅に出よう。
ツーリングにでれば、いつでも私の心は若かりし頃に戻ることが出来るのだから。
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