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「ビューティフル・マインド」を観て。


原題:A Beautiful Mind
邦題:ビューティフル・マインド

監督:ロン・ハワード(2001年)

あらすじ: 1947年9月、プリンストン大学院の数学科に入学を果たしたジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)。彼の頭にあるのは「この世のすべてを支配する真理を見つけ出したい」という欲求のみ。ひとり研究に没頭するナッシュは次第にクラスメートからも好奇の目で見られるようになる。しかし、ナッシュはついに画期的な“ゲーム理論”を発見する。やがて希望するMITのウィーラー研究所に採用され、愛する人と結婚もしたナッシュ。しかし、米ソ冷戦下、彼の類い希な頭脳が暗号解読という極秘任務に利用され、彼の精神は次第に大きなプレッシャーに追いつめられていく。(引用)



感想:自分を認める難しさ。


自分を認めるって難しい。でも人に認められるには必要なこと。

他の人ってどうやって自分を認めて受け入れてきたんだろう?自己受容がなんとなくできたのが最近だから、それまでのワタシは生きづらい過ごし方をしてたなあと振り返る。他の人はどれくらい考えて自分を見つめて生きてるのか。ってグルグル考えたけど、アリシアが言ってたように、これらのことって頭で理解しようとしたらダメなんだよね。頭で理解しようとするからパンクしてしまうんだよね。

ワタシが自己受容をできたきっかけはある本が心に刺さったから。そう、つまりこんな感覚。その本の一文字一文字全てを理解したわけじゃない。ある一文とかがスッと心に入ってきただけ。

きっと全てを頭で理解しようとするから疲れるだなあ自分は。白黒はっきりつけなくたっていいんだよね。ジョンのように、はっきり治っていなくても、まだ幻覚の彼らが見えているグレーゾーンでも、人は生きていけるんだよね。

ジョンが彼らが幻覚だと認めたとき。涙が止まらなかった。親友だと思ってた彼や、自分の能力を認めてくれた彼。それらが全て幻覚だと受け入れるなんてつらすぎないか。

その幻覚、幻想の世界で生きてしまおうと思った人は世界にごまんといるわけで。ワタシの母は精神福祉の職場で働いていてたまに話を聞くけどまさしくこんな感じ。

薬を飲まないでいた理由も切ないし。不器用だけど人に対してはとても情けをかけるジョン。だからこそ辛いんじゃないかなあ。もっと自分本意で生きていいのに。って、これはワタシにも言えることなんだよね…。泣く。

前半の美しい音楽とカメラワークと、ジョンの変人ぶりとアリシアとの甘いロマンス。後半からのはっきりとした重苦しい現実世界。ジョンとアリシアが現実を認識し始めたとわかる。

アリシアの「少女っぽいロマンスの憧れしか…」というセリフから思ったけど、彼女自身も少し現実離れした世界線を見てたんじゃないかな。だから、ジョンもアリシアも2人で現実を認識して、2人で辛くなって。ある意味相性が悪かったんじゃないか?でも、相性が悪くたって、そこに愛は存在してたから…。

後半涙が止まらない。自分は病気だと受け入れるジョンや、アリシアの逃げ出したいという罪悪感。過去の自分と周りの人達とすごく重なり大号泣。見終わってからもしばらく泣いて泣いて。次の日目腫れてました。泣きすぎて頭も痛い。

「この世に確かなものなどない、それだけが確か。」

その通りなんだけど、これだけは確かであって欲しいという気持ちを持ち続けるのは大切だよね。愛、とか。

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