「オリーブの林をぬけて」を観て
原題:Zir-e derakhtan-e zeytoon
英題:Through the Olive Trees
邦題:オリーブの林をぬけて
監督:アッバス・キアロスタミ(1994)
あらすじ: 夫役を演じた青年ホセインは妻役のタヘレに以前プロポーズして断られていた。キアロスタミ監督はこのエピソードを基に、前2作に登場した村とジグザグ道を舞台に再び映画を製作することを決意。結婚を諦めきれないホセインと、決して彼の言葉に応えようとしないタヘレ。映画製作の裏側で巻き起こるドラマ。(引用)
感想:そんな幸せな言葉。
「人生を共にしたい」
「幸せにしたい」
プロポーズ以前に、生きてる上で最上級の言葉じゃないか?夫婦じゃなくても、どんな関係でも。
そうなんだよな。別にお互い完璧である必要なんてない。お互いが補い合えばいいじゃない。支え合えばいいじゃない。なんで人は完璧を求める?
なんて。周りの人には伝わらない。本人の気持ちが1番大事なはずが、宗教や家柄、将来を考えてしまう。「今」を考えたらダメ?「今」がこの先の続くであろう人生に影響するのだから。
本当によくこのような映画撮れたなあ。ドキュメンタリーなのかわからない曖昧な境目。みんな自然で愛おしい。
ホセインの優しい目。
「友達のうちはどこ?」でのアハマッドの成長した姿も見れたし。地震、無事だったんだね。ちゃんと監督に会えたんだね。
最後のロングショット、なんて会話をしたのかわからないけど、イエスかノーかわからないけど、あの2人の人生は続いてる。混雑とした林を抜けられるのは今なのかまだ先なのか、わからない。
ワタシも、今迷い込んでるこの林の中、いつ抜け出せられるかな。
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