怖い話

友達から聞いた話

そいつは沖縄に住んでいて、近所にはすぐ海があった

そいつは夜に、海沿いの防波堤を散歩するのが日課らしく、その日もいつものように防波堤に座りぼーっとしていたらしい

時間は夜11時頃、周りに人はいない 前は海しかみえず、
すぐ下にはテトラポッド

背中側は、地面から1mほど段差があり歩道になっている
左側はしばらく歩道が続いて防波堤が終わり、住宅街へと続く道がある
右側は300m先に雑木林がありその奥に海がある
更にその奥は、街灯もない闇が広がっている

そこを何気なくみつめながら、タバコをふかしていた

「両手を上に上げた人?」
のようなものがゆっくり近づいてくるのがわかったらしい

「運動かな・・・?」
と最初は思ったらしいが・・・

「暗闇の中で運動もおかしいし、何よりも動きがおかしい」
「どうみても、両手を上げて、縦に横にゆらゆら
 動いているように見える・・・」

だんだんと近づいていることに気づいた友達は、急いで家へと戻ったらしい


この話を聞いた時、オカルト好きな私からすると、これは”クネクネ”ではないかと、思って少しワクワクしていた。

後日

私は、その話をいつも相談するカンのいい人に話してみたところ、

「それ、水死体さ」

とすぐに言われた

「そのまま流されてきた遺体が、海底にひっかかって、浮上できてないわけさ、足を固定されてるから、ゆらゆら動いてるわけよ」

回答を聞いて、ちょっと怖くなった








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