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私の所有物。

私の所有物。

引っ越すために、荷物を片付けている。
ほとんどの家財道具は新たに買うのだけれど、自分のものはあらかた新居にもっていかなければならない。

その自分のものだけれど、私の場合、
本が5割、服が3割、残り2割といった感じ。

本以外ほとんどどうでもいい感じ。
服だって、大したことないけれどほかのものに比べたら嵩張っているし。

これを機会に、服も本もちょいちょい捨てているけれど、本は一向に減らない。

それでも、ずっと捨てられずにいた就活時代のマニュアル本をようやく処分する決意が付いた。
呪いのように、就活時代のマニュアルやSPI対策本は捨てられなかった。
それは、どこか就活に失敗したという思いが抜けないから。

就活に失敗したわけじゃないけれど、やっぱり新卒一年で会社を退社してしまったことは、私にとっては、人生の失敗、としか思えていなかったから。
今は少しずつ、違う見方もできるようになって、ようやく捨てることができた。

必要なら、また買えばいい。

と思いながら、ようやく手放せた。

執着を手放すには、私には今を肯定する必要があった。執着とは昔をやり直す道しるべのようなものだから。
ものに執着したった、過去はやり直すことはできないのに。

高さ180センチある私のステンレス製の本棚から、本をごっそり抜いて本棚を解体する準備をしている。

本をより分けて処分する。
過去とようやく向き合える。過去の自分をようやく少し認める。

過去への執着である、古い本を捨てることでようやくその経験が自分のものになる。不思議な感覚。

必要で大好きでもっている所有物もあるけれど、自分のものにしきれなくて持ち続けている所有物も多い。
荷物は定期的に片づけなければならない。

1年に一回は、本棚の整理をしていても、なかなか難しいようだ。

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