2021/1/8(金)「初心者仲間」

よく行くカレー屋に久しぶりに行きました。

席に通してくれた、若い男の店員さんに見覚えがある。私よりも若い細身の男性。

席について思い出しました。私の記憶が正しければ、おそらく彼は以前私が来店した時に初接客だった様子のバイトの子でした。
その時はすごくびくびくしていたような。

そんな記憶を手繰っていると、その彼が注文をとりにやって来る。
彼はとてもハキハキしていました。前見た時と同じ顔。多分まだびくびくもしてるはず。でもそれをなるべく表には出さない。

ふいに高校の部活で英語ディベートをやっていた頃のことが頭に浮かびました。

ディベートを始めたての私は、自分がしゃべることをまとめるのに精一杯で、下を向き、小さな声でボソボソと読み上げていた。
そのことで顧問の先生に注意されました。自信を持て、ディベートには伝える相手がいるはずだ、その人たちを見なさい、と。

結局、顧問に叱られたのはその時だけでした。

内容云々ではなく、まずはコミュニケーションをとろうという姿勢になっているのかが最も重要なことだ、と。
こうして言葉にすれば、「そりゃそうだよ」と、いなされてしまうようなありふれた文言。でも、初心者の私にはそれができていなかった。だから当然のことなのに、言われなければならなかった。

理解と実践の隔たりを体感した出来事でした。

おそらく、このバイトの子も、最初の接客を自分で反省したり人に注意されたりするフェーズを経験したことでしょう。
そう思うと、なんとなく親近感が湧いて、アットホームな心地でカレーを食べることができました。
これからも頑張ってね。

でも私、バイトしたことないんだよなあ。

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