アミノ酸の固まりの味噌から、効率良く蛋白源を補給する
長崎の原爆の経験から生まれた味噌のお話
私は何とかして病弱からのがれたいと医学を求めた。
本当に私は、自分の生命を賭けて医学をした。
今、味噌汁にたどりついた。毎朝の味噌汁である。
これが健・不便の鍵と思う。人生の鍵はそこにある。
秋月辰一郎先生著「体質と食物」― 健康への道 ― より
免疫力が語られる今、注目に値する味噌力
味噌は、古くから「医者要らず」と言われ、日本人の健康の要です。
それは、経験則で証明されてきて、日本人の体質に合った食べ物です。
既出の秋月先生によると
みそは科学以前のものであった。
しかも科学によって明かされるものである
と述べていらっしゃいます。
味噌料理は数多くありますが、
「御御御付(おみおつけ)」という言葉が表すように、
食事に於いて、味噌汁は大切で特別な存在であると言えるでしょう。
味噌はアミノ酸の固まり!消化と吸収の仕組み
タンパク質の補給と言うと、“お肉類から摂るものだ” という事を真っ先に思い浮かべる方が多いかと思います。
お肉を食べた場合、下記の動画の様に、お肉のタンパク質は、そのままでは吸収できないので、消化酵素によって、アミノ酸に分解され吸収されます。
お味噌の原料には、大豆が使われています。
大豆の主な栄養素は、「タンパク質」ですが、そのタンパク質は、アミノ酸が鎖のように連なってできています。
そのアミノ酸は、細かい分子で、それ以上分解ができない位の大きさです。
お味噌の原料の大豆のタンパク質は、発酵熟成の過程で、分解され、
既に、アミノ酸となっていますから、消化酵素を介して分解する必要がありません。
極論を言えば、初めから吸収しやすい形の「アミノ酸」を食べた方が、
無駄に体内の消化酵素を消費せずに済み、身体の負担を軽くする利点があります。
熟成したお味噌は、まさしくアミノ酸の固まりなので、タンパク源として、最適です。
お味噌の中でも、八丁味噌は、アミノ酸の固まりです。
一般的な米味噌と比べると、豆味噌の一種の八丁味噌は、色味が濃く、
独特のコクや渋みがありますが、ハマるとクセになる味です。
次回は、お塩の塩分について、お味噌は血圧を上げない話、
具材を工夫すると、塩分を早く体外へ排出できる話 です。
お読みいただき、ありがとうございます🌟
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