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「てんぴ味噌」誕生秘話 文:笹谷達朗

食は越後(新潟県)にあり

峰村醸造の姉妹蔵、越後味噌醸造は、越後国の一宮 弥彦神社の麓にある。
裕に百年を超える木樽の中で、てんぴ味噌は醸されている。

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人との出会いは誠に不思議なものだ。
てんぴ味噌ができるまでの経緯は、まさしく縁(塩)。
理想的なお味噌とお醤油の物語をお届けしたい。

“塩屋の長年の願い”と“お塩が導いたご縁”

お塩を追求して30年近く経つ塩屋の願いは、
本物のお塩でお味噌と醤油を造る事」。
何故なら、日本人の元氣の要はお味噌と醤油によるものだからだ。

ーお塩が導いたご縁ー
当時、新潟の味噌蔵 峰村醸造の社長さんは体調不良で悩んでいた。
知人に勧められた天日海塩で、体調は一変した。

お塩のパワーを体感した社長さんは、塩屋の長年の想いに
共鳴してくれた…。

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                                        写真:峰村醸造 葉葺社長と越後味噌醸造の仲間たち

初めに、醤油つくりから始まった

「てんび味噌」は、まず、醤油づくりから始まった。

そのきっかけは、天日海塩を愛用する方から、
「天日海塩を使った味噌は自分でも作れるけど、醤油は造れないか?」
と味噌蔵の社長さんに相談があった。

社長さんの味噌蔵には、醤油をつくる設備がない。

社長さんは、友人の醤油屋にお願いしてくれたが
「作れるが、余分な木桶がない」と言われたそうだ。

社長さんの味噌蔵の姉妹蔵、越後味噌醸造でなら木桶がある。
木桶を貸しだし、その木桶でつくってもらうことに決めた。

ところが、その桶が大きくて工場から出せない。
社長さんは工場の壁を壊して木桶を出してくれたのだ。

社長さんは、

壁を壊してまで出した木桶と天日海塩をつかって
どこまで醤油の味が変わるのだろう?

と不安だったという。

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1年の熟成をまった。

一年の熟成を経て、お醤油が完成

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煮物に使ってみた。

社長さんは、まったく良さがわからなかった、という。

しかし、刺身、お寿司に使ってみると・・・旨いじゃないか、と納得した。

しょっぱいだけの醤油ではなく、また変に拘って旨味が過剰になり、
醤油が素材の良さをかきけすこともない。

醤油だからびっくりするほど旨いということはないのだが、
仕事柄様々な発酵食品を試す味噌蔵の奥様からも、
「お刺身やお寿司のときこの醤油がないと、なんか寂しいよね」
と無事に食卓醤油に採用されたという。

味噌蔵の社長さんは、壁を壊した甲斐があったとホッとした、
と笑っていた。

そんな「無謀ともいえる」醤油づくりを終えて、
味噌蔵の社長さんは、塩屋の希望を再び叶えてくれた。

2020年4月に仕込んだお味噌が出来上がる

味噌蔵の社長さんから、2021年10月に連絡が入った。

「天日海塩で醸したお味噌を試食してみたが、なかなかいい感じで
すごく旨い。もうすぐ、出荷できそうだ。」

塩屋の私は、

酒精などを添加しないで商品化はできないだろうか」

とお願いした。

社長さんは、

「寒い季節なら大丈夫だ。ちょうど二冬を越す頃がいいかも。」


二夏・二冬を超えた味噌を、ようやく、お届けできるようになりました。

無謀な挑戦から醸されたお味噌の醍醐味を、ご堪能下さい。

                     2022年2月11日 建国記念日

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                  写真:峰村醸造 葉葺社長とお塩茶号               

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誕生秘話 動画編


「てんぴ味噌」・「木桶仕込み醤油」誕生ものがたり_PART2 
 味噌蔵の社長との出逢い...打算は無かった!想いと構想だけ。


「てんぴ味噌」・「木桶仕込み醤油」誕生ものがたり_PART 3 
  失われた醤油の味を求めて/日本の醤油御三家と言われた幻の醤油とは


天日海塩でつくったお味噌ができました!

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