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韮之介の一年

9〜10月 中秋の季節

僕は、小さな種ではなく顔(鱗茎=種球)を土にうずめて成長する。

僕の顔は、ともこさんの手で優しく持ち上げられる。

そして、やわらかな太陽の光が降りそそぐ土のプールに
垂直にドボ〜ン💦とダイブっ。

ちょんまげのような頭を上にしてね(笑)

太陽の光が大好きだから、顔は浅くうずめる。

はじめは暗くて怖いんだけど、息絶えるわけにはいかない。

薩摩男の強い生命力をもつ僕は、太陽の光をめざして、
ちょんまげから新芽を出すんだ。

生命力が強いから、砂丘のように痩せた土地でも元氣に育つんだ。

仲間の韮子(きょうこ)や韮太(きょうた)は、ソーシャルディスタンス(笑)をとるため、10〜15cm位離れて次々と飛び込んでいく。

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お読みいただきありがとうございました🙇

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