2021年と『アメリカン・ユートピア』

これを見なきゃ7月は終われないと思っていたのに普通に終わってしまった。行ってきました。知らなかったんですけどファーストデイで、ちょっとお得に見れました。ありがとうございます。

とにかく最高の一言。
デヴィッド・バーンという人間が、楽器が、全身全霊で彼の世界へ誘い、彼の主張でダイレクトに頭を殴ってくる衝撃。
楽しくて考えさられるショー。これが現地で見れてたら、もう、すんごいんだろう。劇場でも良かったのだから。

彼とバンドの持つ音楽の力に翻弄され続ける。
曲によっても異なるのですが、あえてバラバラに自由に動いたり、ポジションや隊列を維持していたり、そういった「秩序」と「無秩序」が音楽という「秩序」の上で繰り広げられて一つになっているのがとても面白い。
あと、目が足りない。
英語話者じゃないから、第一に字幕に目が行ってしまう。次に、画面に映し出されている演奏者に。その時に面白い楽器があると「なにあれ?!」って一瞬で心が引っ張られる。本当に忙しい、忙しくて、楽しい!
ダンベルみたいなシェイカー、なんなんですか?あれ。すごすぎる。

数曲ごとに挟まれるデヴィッド・バーンの言葉が、細切れのものから一つに繋がった時の衝撃。味わってほしい。
これは、コロナという感染症で日常生活がぐちゃぐちゃになってしまった今だからこそ強く思います。劇場だったらなお良し、ソフト化されたものでも良いから。見てほしいですね。

ここまでが真面目な感想。

月曜にstop making senseを見て、家でもライブ盤を聴いてたんですよ。
なんかもうこの1週間で彼のことめちゃくちゃ好きになってしまった。
stop making senseのときはティナ可愛い〜ってなってて気付かなかったんですけど、デヴィッド・バーンの歌い方がすごく好きだなと。
全身でリズムを取りながら、どこまでも真っ直ぐに歌うのがかっこいい。なんというか、とても利口に見えるというか。
「俺の音楽を聴けよ」って全身で伝えてくれているんじゃないかという気になるね(夢女子?)
ともかくこの2作品を劇場で見れたことは大きな幸運でした。頑張って生きていこう。

あと、もっと政治のことを学んで考えたうえで選挙に行こう。そう思いました。

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