エンジンオイルの性能 続き
こんにちわ、昨日に引き続きオイルの話をしようと思います。
エンジンオイルって一件すると同じに見えても性能が全然違うって話を昨日はしました。
なので、同じSNグレードの同じ0w-20で比較を行い、更にどこで差が出ているのかを見ていきます。
今回は動粘度と粘度指数について、この辺を少しわかりやすく解説します。
①サスティナ0w-20
②キャッスルSN PLUS 0w-20
この2つは同じ0w-20ですが、細かく見ていくと
①の40℃動粘度は32.69。
②の40℃動粘度は35。
動粘度は数字が大きいほど粘度を維持しているので、この場合は②の方が粘度が高く①は粘度が低い事がわかります。
これはどっちが良いでは無く、①は低温時からも粘度が柔らかくより低燃費向けであり、②は低温時からもエンジン保護性能重視という事が判断できますね。キャラクターの違いです。
次に100℃動粘度を見ましょう。
①7.94
②8.38
この数字を見る限りだと温度が上がっても粘度を維持しているのは②ですが、じゃあ①は粘度が低くエンジン的にどうなの?となりますよね。もちろん数字上は燃費に良いのは①ですが、エンジン保護性能的にはほとんど①も②も変わりません。
理由は粘度指数です、①も②も粘度指数は同じ229と高い指数を出しています。
つまり、40℃から100℃の温度変化に対しての粘度の流動性は変わりにくい為、高い指数になるんですね。
粘度指数は高いほど流動性の変化が少なく、低いほど変化が大きいという事になり、これもキャラクターであり良い悪いでは無いんです。
低い指数で流動性が高くても、ある一定の温度で急激にオイルの能力を引き出すタイプのレース用オイルもあります。
話が逸れましたが、①と②、わずかなキャラクターの違いで低い温度からの燃費重視か常にエンジン保護性能にウェイトを寄せたオイルかの違いになります。
もちろんオイルは粘度だけじゃなく洗浄性能や距離を走った時の粘度維持の能力、密封性、様々なファクターがあり、それぞれの車に対しての向き不向きで評価は違います。
今回は単純な粘度だけでは無く、もう一歩踏み込んだオイルの見方を書いてみました。
これを見ていただいて、少しでもオイル選び参考になればと思います。
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