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【イメージクリエイションラボ】自己の欲求を満たすための条件は関係性を破壊する。個人対個人、個人対組織、互いに共通する道理とは・・・?

 こちらの条件を突きつける前に、まずは相手の条件を訊くほうがいい。なぜなら、先にこちらが条件を提示してしまうと、相手はより相手に優位な条件を出してくるからだ。交渉に長けている人物は、おそらくそのことは基本中の基本として認識していることだろうと思う。こちらの条件を通したければ、まず相手の条件を訊き、これを承諾した上でより優位な条件提示をすること。

 しかし、交渉とはそれだけではない。こちらから条件提示を迫られた場合には、元々用意してある条件を意図的に盛って提示すること。すると相手は「そんな条件飲めるはずがない」というような具合に表情を曇らせるに違いない。そこで、こちらも譲歩をしようということで、最初に提示した条件よりも優しい条件を提示する。ここで肝心なのは、元々こちらが用意した条件よりも盛っていること。しかし最初に提示した条件よりも優しい。

 つまり、元々用意した条件、最初に相手に提示する条件MAX、次に提示する条件MID、これら3種類をうまく使い分けること。相手によっては条件MIDでも承諾する可能性はある。しかしそれでもまだ表情が曇っている場合には、元々の条件と条件MAXの間くらい、条件MIDで条件を交わしたいところ、それでも無理ならば、条件MIDと元々の条件の間を提示する。

 わずかでもこちらに優位な条件を交わせるように話を進めるということは、ビジネスにおいてはよくあることかもしれないが、あまりやり過ぎると交渉が頓挫することにもなりかねないため、基本的には相手に対して好意的に接し、可能な限り相手の条件を真っ先に受け入れること。交換条件とは、本来はWIN✖WINであるほうが望ましいけれども、そうとばかりも行かないのが交渉というもの。

 互いに条件を交わし事を進めるにあたり、関係性を続けたければ互いに気にかけ合うほうが望ましい。時には相手に優位な条件も受け入れなければならないこともあるかもしれないが、結果的にこちらの目標を上回る結果のためならば致し方ない場合もある。

 ただ、恋愛や結婚は別。恋愛にも結婚にも何かにつけ条件を付けてくる人間は、きっと心から相手を愛することも、愛されることもないからだ。軽く結婚詐欺もできてしまうような女も男も、愛とは無縁、金に固執する狂者。一度でもそんなことしたら、もう二度と人を好きになれなくなるし、愛することもできないだろう。二人が互いに条件付きで付きあったり結婚したりするようなことが起きてしまうと、結局どちらか片方の条件が満たされなくなっただけで簡単に別れてしまうことになる。

 現代においては、非常に簡単に結ばれ切れる人たちが多い。社会が便利になってきたことは素晴らしいことかもしれないけれども、あまりに便利になり過ぎて、人が独りでも生きていける社会になってしまったとも言える。果たして社会は本当に人々の幸福や平和に向けて変化しているのだろうか、少々疑問に思うところもある。

 自動化社会になりつつあるこの過渡期に仕事を追われる人たちが次々に出始めている。行き場を失った人たちがオンラインサロンのメンバーになり、1つならず複数のサロンに参加して少なくない額の参加費を毎月支払っている。ボクにはイマイチよくわからない。金を追いたい人たちほど、成功者に縋る。歴史を振り返っても同じことが言える。長い物には巻かれろとかいう考え方が正しいかのように言う人間が未だにいるけれども、余計なお世話だと言いたいね。

 出世の概念は、本当に昔から変わってないのだろうか。現代において「頑張れば出世できる時代だ」と思えるだろうか。これに限らず、現存する概念は現代におけるものでありながら、中には古い概念も多く含まれている。

 第一、断言できることというのは科学的に証明されたものに限るのであって、誰もがそうと思い込んでいることほど、疑念を持って確かめる必要性は常にあるように思う。

 そもそも、個人が100%納得できる条件が揃っている環境などないし、行く先々で、損することもあるかもしれない。数十%不足を感じる環境ならば、条件が通るまでアクションを起こし続けなければならない。置かれた環境に易々と満足してそれ以上のことを考えず、動くことをしなければ、言われっぱなしやられっぱなし、抗う術を持たないままコントロールされ続けることになる。

 ただね、月給が安いからって最低限にとどめるような働き方に慣れていると、歳を重ねてから苦労することになるからね。時には妥協も必要な時はあるかもしれないけれども、妥協続きは自分の魂にとって良くない事態に至る。だからこそ、時には荒く雑に動く必要もある。好い人ぶってると、腹の中では微塵にも信頼に値しない間柄しか築くことしかできない。

 交渉が上手な人間になりたいものだ。春秋戦国時代の軍師のように、戦略家のような思考を手に入れたい。

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