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【コラム】子育て世代への「政治」のススメ①~ふつうのワーママが議員になってみたら…


初めまして。森澤恭子と申します。
3年半前に会社員で選挙に初めて挑戦し、今は、東京都議会議員(品川区選出)をしています。小1息子と小3娘の子育て中です。


コロナにより、これまで以上に政治に対する関心が高まったように感じます。私にも、初めて議員に連絡をした、制度に対して「おかしいのではないか?」と声をあげた、という方からのご相談も多くありました。

一方で、今の政治や政策に対して「もっとこうした方がいいのでは」「こうならないのかな…」と不満や意見があっても、何から初めていいのかわからない方も多いのではないかと、思います。


私たち自身がもっと生きやすい社会をつくるために、そして、子どもたちがもっと自分らしく生きられる未来を迎えるためにも、今の時代に合わない制度や仕組みは変えていく必要があり、そのためには、私たち子育て世代がもっともっと主体的に政治に関わり、望む未来を私たちがつくっていくことが大切です。

とはいっても…私も会社員時代、仕事と子育ての両立が精いっぱいで、何か政治に関わっていたかというと……
選挙に行っていたくらいで、何も特別なことはしていませんでした。


そんな私が、なぜ私が選挙に挑戦したのか?
まずはそんなことからお話します。




乳幼児を子育てしながらの再就職と保育園探しの難しさを感じて


30代前半、夫の留学・就職により、それまで勤めていた会社を退職しシンガポールに渡航しました。その後、日本に戻ってきたタイミングで、再就職しようと考えましたが、まだまだ残業ありフルタイムが前提で、自分のキャリアを活かした柔軟な働き方ができる職場を見つけるのは難しい現状がありました。

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縁あって、理解ある会社、上司に巡り合い、自分のスキルを活かした週3勤務契約社員という仕事で内定をいただきましたが、年度途中でもあり、保育園がなかなか見つかりませんでした。



結果として、上の子(2歳児)は近くの認証保育所、下の子(7ヶ月)は、区内で唯一空きがあった認可外保育所(ビルの一室)に、子どもを抱っこして、ひと駅電車に乗って送り届けるという形で再就職を叶えました。
はそこまでして働き始めましたが、「働きたい」と思っても、そのような状況であれば、あきらめる方も多いのではないかと感じました。


そのような体験に加え、大学時代から、ジェンダーギャップ(男女の格差)に強い関心を持っていたこともあり、20年経っても、そのジェンダーギャップの状況がまだまだ変わっていない(参考:ジェンダーギャップ指数2020で日本は121位/153ヶ国中。

女性の議員が少ないことも大きな要因のひとつ)ことにも驚愕し、変えていかなくてはいけない、であれば、まずは自分がやってみよう!と「政策決定の場に、女性、子育て世代の声を伝えたい!」と、2017年の都議会議員選挙に立候補することにしました。


ちなみに、選挙に挑戦するとなると、配偶者に反対され断念する、ということがよくあるのですが、私は特に反対されませんでした…。
反対しても無駄だと思った可能性もありますが…(夫は大学生の同級生なので、性格をよくわかっている 笑)。
そして、有難いことに、選挙期間9日間の有給休暇をとって(ふつうの会社員です)、一緒に選挙活動をしてくれました。




政策や制度に様々な立場の意見を反映させるために議会には「多様性」が必要

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議員になって3年半が経ちました。
委員会や議会に出席していて感じるのは、議会の多様性の必要性です。議会では、行政の方針や政策に対し、指摘をしたり、提案をしたりしますが、そういった時に、様々な角度から検討し、意見をしていくことは重要です。

当事者に近い立場であればあるほど、その問題についての理解はより深いものとなり、優先順位があがり、より現場感のある指摘や提案になります



たとえば、子育て中の女性議員からは、保育園の課題や産前産後ケア、妊産婦、ひとり親への支援などについて、自身や自身のまわりの実感をもって語られることが多いです(もちろんそれだけではありませんが)。

ひとつ象徴的だなと感じたことは、以前、児童虐待防止についての勉強会に参加した時のことです。参加した9割程度が女性議員で、男性議員は1割ほどでした。もちろん男性議員でも関心が高く取り組んでいる議員はいらっしゃいますが、男女によっても関心の高い課題とそうでない課題があることを改めて実感しました。


都議会においては、今、3割が女性ですが、国会を見てみると、衆議院議員9.9%、参議院20.7%と、男女ほぼ半々とLGBTQの方々で社会は構成されていることを考えると、まだまだ偏っています。

今、価値観や生き方の多様化と共に、社会課題も多様化しています。
そういった中では、様々な立場を代表、あるいはより親身になって理解できる多様な背景をもつ人たちが意思決定の場に参画する必要は増しています。
それでは、どう政治に関わっていけばいいのか、選挙の時だけでない政治への関わり方について次回お伝えします。



【森澤恭子さん連載中のコラムはこちら】


●プロフィール

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東京都議会議員(品川区選出/無所属 東京みらい)
森澤恭子(もりさわきょうこ)

2002年慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、日本テレビに入社。報道記者として、社会部、外報部、政治部などを経験。外報部ではアメリカ大統領選挙の取材を行い、政治部では小泉純一郎元総理の番記者を務める。その後、森ビル広報やベンチャー企業数社を経て、2017年東京都議会議員選挙(品川区)に挑戦。現在、無所属(都議会では「無所属 東京みらい」会派)。夫と小1息子、小3娘を子育て中。

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