命の恩人に会いに行きました

私の夫は飲酒運転の車に追突されて、そのまま路上に放置されました。雨の降るなか、です。

「助けが遅かったら、そのまま死んでいてもおかしくなかった」と医師に言われるほどの重症。

そんな夫がいま生きて、子供と一緒に笑えるのは、助けてくれた親切な人がいたからです。

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私はその方にどうしても直接お礼が言いたくて、勇気を振り絞って連絡してみました。「いつでも会いに来てください」と快く受け入れてくださった恩人さん。メールの文章さえ、とっても優しい人でした。


命の恩人は医療関係に勤める、とても親切な人でした

初めて会った恩人さんは笑顔がとても素敵な明るい雰囲気の女性でした。会った瞬間に「大変だったね、心配してたのよ、会いに来てくれてありがとう」と歓迎してくれて、一緒に涙を流してくれました。

普段は医療関係の仕事をしている恩人さん。その日はたまたまお休みで、現場を通りかかった時に人が倒れていることを発見。

「あらあら酔っ払いが寝込んでるから助けよう」と思って、わざわざ車を降りて夫に声をかけてくれたんだそうです。

近寄ってみると夫は血だらけで、くも膜下出血特有のいびきをかいている状態。

恩人さんは、急いで救急車を呼び「事故で倒れてる人がいて、くも膜下出血を起こしてる!今すぐ来て」と必死に訴えてくれたそうです。


事故から2分後に発見してくれた

そのおかげで夫は最低最悪の事故に遭ったにもかかわらず、事故から2分後に発見され、9分後には救急車で搬送してもらえました。幸運でした。

私がもし現場に遭遇していたとしても、このような落ち着いた対応は絶対に取れなかった。

医療関係の人だからこそ、スピーディーに正しい対処をしてくれたのだと、本当に良い人に助けてもらったのだと、感謝の気持ちでいっぱいです。


毎日夫の無事を祈ってくれていた

事故の後、恩人さんは雨の中、現場検証に立ち会ってくれたり、事情を聴かれたりといろいろ巻き込まれて大変だったそうです。

それでも恩人さんのもとには夫が無事だったかどうか知らされることはなく、ニュースで流れた「意識不明の重症、命に別条なし」という情報をたよりに「どうか無事で、治りますように」と毎日祈っていてくれたのだそうです。

見ず知らずの他人のために、そこまで思ってくださるなんて本当に心の美しい人です。

私は恩人さんにお会いして、病院に運ばれてからの夫の状況、治療の様子などを事細かに報告して、なんとお土産までいただいて(汗)、帰路につきました。

世の中にはろくでもない人がいる一方、誰かのために心から優しくしてくれる親切な人がたくさんいます。自分もいつか親切な人になりたいと思う今日この頃ですが、まだまだ自分や家族のことで精一杯な気がします。

先日、夫と2人で近所に住むおばあちゃんを助けるという出来事がありました。ほんの少し、誰かのために役に立つ事ができたかなと思いました。


夫が突然交通事故に遭い、本当に大変でした😭夫の入院時のサポートはもちろん、会社への連絡、警察対応、裁判出席など、本当にわからないことばかりでした。私の体験が少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。Twitterも始めました(^^)





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