見出し画像

娘が帰省して気付いたこと

大学生になって家を出たあなたが4ヶ月ぶりに帰省した。
帰省したあなたを見ていて気付いたことがふたつある。

高校を卒業して早速、髪をえらく明るく染めた娘だったし、さてどんな髪色で戻ってくるか気になっていたが、久々帰ってくるのにアレコレ言われるのも嫌だろうから「気にしないでおこう」と母は自分に言い聞かせていた。

深夜バスで帰ってくるとの連絡を受け、早朝から迎えに行くと約束した場所に美しいパープルヘアーの娘が私を待っていた。

「おかえりー!」車に迎え入れて自宅へ。思っていたほど娘の髪の色が気にならない自分に少し驚いた。それに、帰宅した娘は出ていく前とは様子が違っていた。以前は疾しい感じがあったのか、そういった趣味が全く無い私に気が引けていたのか、髪を染めた娘にどこか後ろめたさみたいなものを私は感じていた。
でも、今のあなたは違う。堂々している。「自分の選択に何の躊躇もない」といった風だ。母は単純に「いいな!」と思ったよ。それでいい。しっかりやってるんだね。

話を聞いていくと、大学の友人やバイト先の先輩たちも皆、カラフルなようで、同じヘアカラーにならないように注意しなければならないほどだそう。そういった環境も手伝ってるのかな⁈あなたはとてもデンとしている。
私が以前気になっていたのは髪の色ではなく、後ろめたいような「態度」だったのかもしれない。
今がいい。何を選んでもあなたが選んだことへの自信というか、覚悟というか、そういうのが感じられれば母はどんな選択でもいいと思っている。
これが帰省した娘に気付いたことのひとつ。

もうひとつの気づきは、親子で似てるなぁということ。あなたはそのヘアカラーを「大学生のうちしかできない」と口にしていた。就活を始めれば黒く染めるだろうし、社会人になったらできないからやりたいことで今、やれることを!と考えていると言う。

そこっ!母の私とそっくりだ。
好奇心旺盛で、興味があることはやりたい!手を出さずにはいられない。
本当に母と同じだよ。方向性が違うだけなんだよね。母が興味があるのが冒険的なものや経営、100キロマラソンなどのどちらかというとアクティブなもので、あなたが興味があることは食や髪、ファッションといったある種、女性らしいものなだけ。根っこは一緒じゃん!とよくよくわかった。母が大学生の頃は、ひとりでチャリで福岡から京都目指したり、石川県で草刈十字軍に参加したりしてたもんなぁ。母の母ももちろん、私と同じ嗜好ではないから驚いたり、心配したりしてたんだろうな。

母と似てるってことはしなくていい苦労もするかもしれないが、仕方ない。そういった好奇心は止められないことを母はよくよくわかっているし、「やらなかった後悔より、やった後悔」って言ってあげれるからジャンジャンやりなさい。

あっという間に娘は一人ぐらいしの家に帰って行った。

バイト先でとても良くしてもらっていること、友達との仲良い関係、この4ヶ月のエピソードにこれからの計画(遊びの)も聞けて楽しかったよ。
家族全員がリビングに居てワイワイガヤガヤ好き勝手に話をし、笑い合う時間は母にとってとても幸せな時間でした。
人生、一度っきり。謳歌するんだよ!次はお正月だね〜。