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ネクロムンダのわからない感じを楽しめるのはのは情報が少ない今だからかもしれない。

ネクロムンダの基本編成は1000クレジットなのだが、編成の正解がわからない。わからないのはゲームへの理解が浅いからだと思っていた。

ただ、とりあえず「ゲームの大枠を知りたい」と言っているのは、だいぶ雑に未知を把握するためだと、最近になってようやく気がついた。混沌に目を描くかのごときその行為は、確かに秩序を自らの手にするために必要なことではあるが、それが本当に正しいことなのかが今はわからない。ゲームの大枠を知ったところで編成が上手になるのか。そして、それは私がぼんやり重ているネクロムンダの魅力を味わうために必要なことなのか。

ネクロムンダの編成の正解を知るにはゲームを知る必要がある。ただ、ゲームを知るには遊ぶためにミニチュアの編成をしないといけない。じゃあ、最初の編成はどうすれば……という堂々巡りに陥っていたとも言える(これの正解のうちの一つは、多分ネクロムンダプレイヤーにミニチュアを借りて遊ぶみたいな感じだと思う)。

ただ、私がネクロムンダに面白さを感じているのは、よく考えて見ると今の日本では情報が少ないからだ。インターネットのない時代のゲームと同じ状況が目の前にあるといってもいい。情報がそこかしこに転がっていなかった頃でもゲームは十分に楽しめたし、今でも「これは俺は真剣に楽しみたいんだ!」と思うコンシューマーゲームなんかは検索ワードをインターネット上に打ち込むことすら警戒する。それは、ややもするとオススメという善意で関連コンテンツが出てきてしまうことを知っているからだ。その割に「わからないな」とネクロムンダの情報を探し漁ろうとする自分がいることが人間の欲望の都合良さを表しているようで面白い。

しかし探したところで最低限の編成情報や武器の評価は海外のレビューサイトであるgoonhammarの「necromunday」にて掲載されているものの、それ以外の情報にはたどり着きにくいのが現状だ。goonhammarの記事はとても参考になる(例えば武器評価が「A +」のものを中心に編成を組むとどうなるだろうか?みたいなとっかかりになる)が、成熟した強いテンプレパーティもメジャーな対戦ゲームのような高度で影響力の強い環境定義もない。だからこそ、何も考えずに「ミニチュアがかっこいいから」とか「ギャングの抗争という世界観に惚れた」とネクロムンダの世界に飛び込む余地がある。

「ルールブックは英語版のみ」とか「そもそもゲームが難しそう」といった情報がハードルが高そうなイメージを作り出したのが、情報の少ない、いわば未開拓ゾーン状態のネクロムンダだ。流行ればルールブックは日本語版が出るだろうし、戦略記事も増えて研究が盛んになるだろう。日本人からすると目も耳も鼻もない混沌と戯れることができるのが、ネクロムンダの今というわけだ。

だから、わからなくても、その未知を取り扱うことを楽しめるゲームだと今は思っている。私はわからない中でハープーンランチャーという武器を使うのが好きだと最近わかってきた。処理が複雑だけど「うわぁーまじかー」と盛り上がるのが楽しいし、そのために打ちやすい装備に変えたほどだ。ただ、めちゃくちゃ強いかというと、そんなことはない。こういう楽しみ方は、研究が進んで対戦環境がバッチリと整備されていない段階だからできるのかもしれない。

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