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テレワークつれづれ

テレワークについて思ったこと感じたこといろいろ。

テレワークとクラウド化

テレワークの普及率、4/30時点で僅か27%らしい。
企業単位の話をすれば、顧客にはWebでの予約システム、スタッフには出張先からでも社内情報にアクセスできる環境など、日頃からオンライン化を進めていた企業がテレワークの波に乗り、そうでない旧態依然とした企業が波に乗れず社員に出勤せざるを得ない状況を作っていると推察される。
業態的にどうしても出勤しないといけない企業は仕方がないが、デスクワークがメインの企業で例えば紙面でないと受け付けないとかハンコが大事だとかいった理由で出勤せざるを得ないというのはやはりなかなか厳しいものがある。

中には旧態依然とした社内システムを「物理的に社外から侵入できない強固なシステムなんです」と半ば開き直るように豪語するシステム担当者もいるが、そういうシステムは停電、火災、地震といった自然災害に弱いし同様に外出自粛が叫ばれている時にも出勤しなければ業務にならない。
VPNを張っていたとしてもオンプレミスの社内システムをメンテするには結局のところ出社しないといけない。

クラウドにしておけばよかったのに。

Saasに始まるクラウドサービスを利用すると特に中小企業ではメリットが多い。
何処からでもアクセスできるし、サーバーメンテナンスの苦労からも開放される。
サーバーを「買ってくる」という手間自体が省けるし、そのサーバーにかかる固定資産税からも開放される。
初期費用も安いし、メンテスタッフの雇用やサーバー購入のための稟議の手間なんかを考えても良い事尽くめだろう。

まあ、分からない人は言っても分からないんだけど。
皆にテレワークを奨励しながら記者会見は対面だったり、国会議事堂は相変わらずな感じだったりするので変えよと言ってる本人たちですら難しいんだろうきっと。

みんな銀行を当たり前のように使っているけど、給与の支払いが銀行だから仕方なく使っているだけで、頭の中はいまだにタンス預金から離れないでいるのだろうか。
クラウドに否定的な人って、そういう感じだと思うんだけども。どうなんだろう。

テレワークに向いている人、向いていない人

世間ではこういう人が向いているとか向いていないとかいろいろ言われているけど個人的にこれに思うのは1個しかない。

テキストで意思を伝えられる人。これしかない。

かなり多くの人が、未だに「会って話す」という言語以外の要素を用いて仕事をしている。
会って話すというのは単に言葉を交わすだけでなく、表情や仕草、声色、雰囲気などいろいろなものから情報を得ることができる。
逆にこれに頼りきってしまうとテレワークでは意思がなかなか伝わらず難儀することになる。

一方で会って話すというのには所謂言った言わないのトラブルが付きまとう。
僕は過去にこれで散々酷い目に遭ったのでなるべくテキストで残すようにしていて、ゆえに会話もなるべく証拠が残るようテキストでのチャットを好んでいる。

テキストで残っていた方があとで読み返して考えることもできるし、リアルタイム性を求められる対面での会話よりもいいと思うけどな。
仕事なら尚更。
後で検索できた方がいいし、動画だとまだテレビ電話を録画しておいたり、検索できたりとかできないしな。

攻殻機動隊のタチコマの言葉を借りれば、こんな原始的なプロトコルは人間を含め廃止したらいいと思いますと言っていたが、そんなタチコマにも音声の入出力装置があって、だからコミュニケーションの役割は情報の伝達以外にもあるんじゃないかというのがタチコマの考察。

確かに対面での会話は使いようによってはメリットだってある。
理屈だけでなく気持ちを動かしたい時などは対面であるべきだし、証拠を残したくない時も同様だ。
後で言った言わないのトラブルになったら怖い人を出してしまえばよい。
話を有耶無耶にしたい時も使える。

話を戻そう。

テキストでものを伝える、要は指示書を書くことができれば仕事を外部にアウトソースできるし、今後AIの時代が来るのだとしたら、そのAIに指示を出すこともできるので、今から養っておいて損はないと思うけど。

仕事が減らなくて困っている職場というのは、自分がやらなくていい仕事までやってしまっているところが少なからずあるんだけど、指示書を書くスキルがないとアウトソースもできない。
だから仕事の減らしようもないし、社員を増やそうにもその社員教育というオーバーヘッドに喘ぐことになる。

そしてちゃんとテキストで指示をすためには、要望(やってほしいこと)とゴール条件(どれくらいやれば終わりか)を設定する必要がある。
ゴール条件の設定されていない指示は、要は自分の思い通りに動いて欲しいという事で、そんなのは作業者がエスパーでも無い限りいつまで経っても終わらず、そういうのは指示ではない、と気付くはず。

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