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南インド料理の解説。普通のインド料理とどこが違うの?

「南インド料理と世界のおかず」を掲げる四次元食堂なんですが、「南インド料理ってどんなもの」とよく聞かれるので、今回は南インド料理について解説していこうと思います。

実は、この4~5年、都内を中心に南インド料理を謳うインド料理屋、カレー屋は急増していて、飲食業界でもホットな存在なんです。

南インド料理の最大の特徴は、さらっとしたカレーをご飯にかけて食すとこにあります。インド料理というとナンのイメージが強いかもしれませんが、南インドの主食は米。味の特徴としては、タマリンドやレモンを使って酸味をつけたり、ココナッツを使ったり、南国要素が高めな味わいです。

食べ方としては、日本のようにカレー1種類とライスという食べ方ではなく、数種類のカレーとおかずをご飯と一緒に頂く定食形式が一般的です。この形式をミールスといい、日本でもこのミールスを提供しているお店が増えてきています。複数のカレーやおかずがご飯と混ざりあって、相乗効果で味が変化していくところにミールスの魅力があるのです。日本では三角食べの習慣が強いのですが、南インドでは混ぜて渾然一体にするのが一般的です。そして四次元食堂の定食はこのミールスをイメージして作っています。という訳で当店でも定食を提供するときは「ご飯にかけて混ぜながら食べて下さい」と説明しています。

ミールスの中みを詳しく解説していきます。

サンバル

サンバルとは豆と野菜のカレーで、日本での味噌汁くらい日常的な位置づけ。栄養満点で使っているオイルも少なめなのでとってもヘルシーです。

ラッサム

ラッサムはブラックペッパー味の酸っぱいスープです。辛くて酸っぱいこの味は一度飲むとハマる人も多いです。私も初めて飲んだときは「なに、コレ!?」と衝撃を受けて、以来大好きなスープです。

ポリヤル/トーレン

ポリヤル、トーレンは野菜炒めのようなもので、ココナッツファインを加えて香りづけした、南国ぽい味わいです。四次元食堂では菜食小鉢という位置付けで出しています。

ウールガイ/アチャール

これはインド式のピクルスです。スパイスオイルに漬け込んだお漬物で、独特の味わいからコレも一度食べるとハマる人が多いアイテムです。

カレー

メインとなるおかずです。南インドでは菜食主義の人が多いので、野菜と豆だけのベジカレーと肉などを使っているノンベジカレーの二種類が用意されていることが普通です。

最後に

なんだかむつかしそうと思う人も多いかもしれませんが、百聞は一食にしかず。取り敢えず、食べてみましょう。検索しても、遠くから見ていても、味や楽しさはわかりません。未知の味を味わって見てください。

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