『ゆめは現実』
ゆめをみる きみのゆめ
ぼくの恋人 きみが主人公
いつもきみは ゆめの中で
だれか知らないひとの恋人だ
ぼくには振り向きもしない
咎めたくたって届かない
だれか知らないひとの恋人として
とてもたのしそうに笑ってる
ぼくはそのゆめを
日替わりのそのゆめを
毎晩みさせられている
いつも違うシーンだから
新鮮さがあって落ち込むよ
物語はもう始まっている
はねのけることなんてできない
ぼくの恋人 だれかの恋人
ぼくだけのきみじゃないから
現実世界にもどってきても
きみへの言葉がみつからなくて
なにも言えずに笑ってみたりする
安心しきってるフリしてる
きみがとなりで寝ている間
あのゆめに苦しめられているというのに